劇団・団体 DHE株式会社
会場/新国立劇場 小劇場 THE PIT
2012/9/26~2012/10/10 公演中

出演 小澤亮太、平野良、春川恭亮、松田凌、五十嵐麻朝、中島愛里、原さち穂、叶千佳、植本潤、ほか
脚本 岡本貴也
演出 岡本貴也
料金 6,800円 ~ 6,800円
【発売日】2012/07/21

6800円(税込み) 全席指定

サイト http://rikeiota.exblog.jp/



公演詳細はこっち→http://engekilife.com/play/23895/review


進学高校成績トップの理系ヲタメガネ男子たちが修学旅行先で美少女に一目惚れし、なぜか大海に漕ぎだしてしまった観光周遊船上で、思わぬ事件に巻き込まれながらも初恋相手を守るために奮闘する船上理系ヲタコメディ。苦笑!


なんつーか、いにしえのドリフターズのようなコメディ。だから、間違いなくストレートな内容でベタ。老若男女向きなお芝居。


体力もない運動神経もない、けれども妄想癖ならある写真部副部長「リーマン」を演じたのは小澤亮太(ゴーカイレッド)、三次元女子を怖れ二次元で満足することを決めた「ボルツマン」役に劇団EXILEの春川恭亮、アイドル・女の子大好き、けれどいつも遠くから見ているだけ、一度でいいからナンパをすることが夢の写真部部長「ノイマン」に松田凌。天才数学者・物理学者たちの名前に由来した呼び名の表すとおり、お勉強はできるのに、恋愛偏差値は小学生レベルという仲良し理系男子3人組のメガネ男子を軸におバカっぷりが大全開だった。


超のつくほど恋愛に奥手な彼らが、シージャックされた船上で初恋の人を守るためにどんな活躍を見せるのかが一番の見どころだと思っていたのだが、ぬる~い体育系のコメディで、なんだか期待外れだった。


しかし、シージャックされた背景に北朝鮮の民族間に関わる問題が取り上げられると一気にシリアスモードに。この極端な明暗に少々驚いたが、要人の亡命計画が絡んでいたあたりから更にデンジャラスな展開に。そして少女と実の母親とのやりとりには泣けた。


これ、コメディでなくても充分、イケた気がした。客席は相変わらず女子ばっか。そしてDVDは売れまくり、この不景気の世の中に女子の貢献度は高い。