公演の詳細はこっち→ http://engekilife.com/play/23709/review
タイトルは「栄養ドリンク」のほうが良かったんじゃないかってくらい、栄養ドリンク絡み。笑
筋はとある劇団が公演を行うことになったが、座長の思いつきで脚本を変えなくてはならなくなった。そしてその結果、てんこ(吉本早苗)は殺される役に。考えたら、てんこは今回の舞台で何故か切られ殺される役回りだ。しかも何度となく。
ここでてんこは不満ながらも脚本家の口車に乗ってついつい切られ役を引き受けてしまう。毎回の切られ役に舞台では「ギャー」とか「ぐはぁ!!」とか声だけが楽屋に響く。そう、今回の物語は楽屋で起こった楽屋ネタだ。そしてちょっとした手違いから犬専用の栄養ドリンクを飲んでしまった座長は腸くだる。笑
つまり下痢が止まらなくなって舞台どころではなくなった。その度にこの状況をなんとかしようと脚本が塗り替えられていく。楽屋で起こるドタバタ喜劇だが、てんこの絶妙な場末を彷彿とさせる絶叫に笑ったものの、全体的なパンチに欠けた。
分かりやすいベタな内容だがコメディの場合、これだけでは満足できない。
やっぱ、コメディを制作するのって本当に難しいんだなと、確認した次第。
毎回のごとく、この劇団は事細かにスタッフを配置し、道案内をさせる。観客が迷わないように考慮するその心意気は惚れ惚れしてしまう。