このあいだ、CM大会授賞式が執り行われ、その熱も冷めないのに、もう演劇祭は後半にさしかかり爆走中である。


http://www.toshima-mirai.jp/course/engeki.html


CM大会の様子も観られる。



http://www.youtube.com/watch?v=tJixqimwGMk&feature=relmfu



そんな中、CM大会の大賞を獲得したのは「劇団バッコスの祭」だが、このCM大会の為に練習に励んだ様子がありありで、CM大会の審査員たちは文句なしに彼らのCMに票が集中した。そして審査員ほか、観客は「この舞台は観たい!」と思ったはずだ。勿論、ワタクシも観に行く。


一方で大賞以下、同点になった劇団が複数あった。そういった場合も審査員たちが話し合いで決め、話し合いで決まらない場合は、審査員たち6人(CM大会の審査員は池袋演劇祭審査員111人中6人だった)が多数決で決めたわけだけれど、6人という偶数は多数決でも偶数になる可能性がある。


そんなとき、発言力のある審査員や説得力のある審査員が強く劇団を推薦し、押し通す結果になる。誰とは言わないが、世の中は大抵、そうであるように。笑


このCM大会の選考、受賞、その他で感じたことは、演劇祭の事務局は裏方にまわり、全てを審査員に委ねるという形を完璧にとっていたことだ。これは素晴らしいことだと思う。全てが民意によって決定するのである。まさに人民の為の人民による・・・である。


そして審査員111人という人数は審査員の年齢、職業、個々の持ち合わせた感受性が好みの舞台に固執せず、拡散するうえでひじょうに平等な気がするのだ。審査員の人数が少なかったらどうだろう?と考えたときに、やはり偏りが生じるのではあるまいか。また、多くの公演を観るのも少人数では難しい。


そして表に掲げる賞金だが、賞を獲得した場合、ご褒美は賞金だけではない。1年後に公演する劇場も提供されるのだ。


だから、今年、参加出来なかった劇団は今から予定を組んでおくのも一考だと思う。頑張っていい作品を作って賞を取って、潤って、楽しめばいい。

・・・と思う。