みさの小劇場ウオッチ日記

公演の詳細はこっち→http://engekilife.com/play/23823/review


もう、ここまで女を捨てられたら何もいう事はない。
観客を笑わせるのではなく、観客に笑われる、という強い意志の感じられた舞台であった。


会場は飲食自由。公演前のひと時を劇団員がビールやお茶、つまみなどを販売しながら、観客を酔っぱらわせて、その勢いで舞台全体を盛り上がらせようという魂胆が丸見えだった。ワタクシたちはそんな魂胆を受け入れ早速、スーパーオザキまで買い出しに。ビールとつまみである。友人はこの劇場に来る前に既に生ビールをジョッキ2杯もひっかけてきた強者でもある。それでもまだ飲むという。笑


とことんな奴である。


そんな、とことんと一緒に舞台が始まる前から乾杯し、ほんのり良い加減になったところで、ここぞとばかり始まる舞台。序盤の滑り出しからハイテンションでキャストらはパンチラどころか、それがスカートかよ!っつーて、突っ込みたくなるほどにミニスカなのだ。そりゃあもう、ミニスカというより腹巻といった態。


だからパンチラではなくパンツの上に腹巻が申し訳なさそうに乗っかってる態。いやはや、びっくりしたというより、仰け反ってもガン見!
もう、観客は男も女も喜び勇んで自分のパンツも脱いじゃいたいくらいのハイテンションになる。そうならないとこの雰囲気に呑まれて委縮してしまいそうなのだ。


そのうち、むっちりとしたあのナイスバディは何処へ行ったんやろか・・みたいな哀愁さえ呼び起こす現実が舞台上に現れる。すでに切ないお年頃に足を踏み込んでしまった熟女たちのビキニ姿である。


お肉はタプタプ、たぶん一人入ってます!みたいな腹を恥じらいもなく披露するど根性役者にワタクシ達は「それでこそ役者魂!」なんつって盛り上げ、拍手をし笑い転げるのである。


この瞬間の舞台と観客の距離はない。駅前劇場の箱全体がまさに舞台である。観客の隣人キスレースも大騒ぎのうちに繋がって、盆と正月がいっぺんに来たような賑わいなのである。


要するに楽しかったのだ。バカバカしいほどに笑って飲んで騒いで愉快だった。好みだったのが、怪しげな幼稚園児。もう一回参加したいくらい。あんなに笑ったのは久しぶりだ。


ただただ、ひたすらに楽しかった舞台!

また参加したい。