みさの小劇場ウオッチ日記




公演の詳細はこっち→http://engekilife.com/play/23619/review


なんか、どうも、「ザ・おやじファイト(THE OYAJI FIGHT)」の説明を読んでるうちに公演のタイトルまでも「ザ・おやじファイト」と勘違いしてしまうほど、言葉にものすっごい吸引力がある。よくよくみると「ファイティングポーズ」とある。そっか・・、タイトルはこっちだったんだ。なんて改めて思う。


そして今回のおやじこと阿部義人(田口和)は初めての子の出産を控えた、ちょっと頼りないごく普通のサラリーマン。阿部は妹に押されて妹の彼氏も通うボクシングジムに通い始める。でもって阿部のキャラクターが物凄い。アニメキャラに登場するような細くて弱々しいとっちゃんボーヤなのだ。いったいこのキャラクターをどこで見つけて来たんだよ。っつーて見つけた輩を褒めてやりたいくらいだ。笑


阿部は35歳。考えたら35歳はおやじの領域なんだね・・。としみじみ思う。
筋肉ゼロ、運動神経ゼロのもやしのような阿部が迷いながらも本気でボクシングに打ち込む姿を描いた物語だ。キャストらはボクシングジムに通ったらしく、動きがそれなりにさまになっているのは流石。


またジムのオーナー並木敦司(堀内克哉)と妻の美保(森下知香)の夫婦の関係が温かくて微笑ましかった。登場人物のバランスが見事だ。ジムに通う人々が一つの家族の様な情景で、こういった展開は劇団光希の得意とする分野でもある。そして、やっぱり、なんだかんだいっても田口和の演技力とキャラクターに大絶賛なのである。


笑えてホロリ・・とさせられるファイティングな舞台。


配られた当日パンフのキャスト画像の件。堀内克哉が痩せてて若いころの画像を未だに使用している。これ、変えたほうがいいよね。もう痩せられないし、誰だか解んないから。笑