みさの小劇場ウオッチ日記 公演の詳細はこちら →  http://engekilife.com/play/23795


2007年12月に旗揚げ、作・演出の久保田唱と役者の沖野晃司の二人が主宰を務め都内を中心に活動する企画演劇集団「ボクラ団義」。シリアスとコメディのバランスが絶妙な演出。石塚義之(アリtoキリギリス)と沖野晃司の演技力が光る。今回は、過去の人気公演の再演プロジェクト第一弾。3年前に上演し大好評だった「ワラワレ!」を再演バージョンに書き下ろしての上演。


芸人を志し、とある芸能プロダクション・ラファーズに入った田中稔(沖野晃司)。しかしそこは、お笑いの世界におけるエキストラ専門の事務所だった。 「笑わせる」事を禁じられ、日々、ただ『笑われる』為に生きる所属タレント達。いかにわざとらしくなく恥をかくか。いかにあざとさを消してワラワレるか。所属歴が一番長い先輩の天能寺祐(石塚義之)は、「それでも芸人になりたい」「人を笑わせたい」そう熱く語る入りたての男に冷たくいい放つ。
「ここで芸人を目指すのは無理だ」


しかし、そう語る天能寺のある意外な姿は田中と同様に芸人になることを夢見ていた過去があった。天能寺と付き合うアイドル下川皆子(酒井瞳)との過去、芸能プロダクションの裏側、ひいては芸能界の理不尽さなどを描写するも、これに負けず、自分達の本当にやりたいことを押し通し、お笑い芸人を目指して漫才キングダムで予選通過する二人のお笑い芸人。


「笑い」にこだわり、「笑い」にもがいた者達による、ワラワレ人生を描いたヒューマンストーリーだったが、舞台上できり広げられるラファーズの刑事漫才ネタにウケル。物語よりもこっちのネタがものすごく面白い!(^0^)


また劇中、導入される「風の谷のナウシカ」の音楽と解説が素晴らしい。ジブリファンのワタクシにはこれだけで大満足だった。笑
すんごく楽しませて貰った!