5年ほど前はなかったことだが、最近、小劇団の全国ツアーが勢いをましている。
個人的には良いことだと思う。
地方で頑張ってる劇団が東京に乗り込んできて、そのまま東京に新たな住家を見つけた。なんて話はよくきくが、それは経済的な危険を伴う。
だったら、まず地方から各都市に遠征して、その実力を知らしめてからでも遅くはない。
更に劇団にとっても観客にとっても一番有難いのは、それぞれの劇場が劇団を招聘してくれて、公演に結びつく。という形が最も理想的ではあるのだが、これもやはり、劇団の実力があってのことだ。
一方で、東京から地方に遠征に行く場合も、同じように経済的な負担が伴う。
わざわざ東京から地方に行く必要なんてないんじゃないの?
なんて思うかも知れないけれど、劇団としては、東京という井の中の蛙状態で収まっていられないのが本来の野心というか、チャレンジ精神というか、世界を制するには、まず日本から・・・みたいな大それた心意気のような気にもなるのだろうか・・。笑
一方で自分の作った舞台がどんな風に映るのか、地方の観客の反応を見たいのも、劇団主催者としては多いにあるだろうし、地方の観客にしても劇団がやってくるのは楽しみなものだ。
かくゆうワタクシも地方から東京に乗り込んで芝居を観るという生活で、週の半分を東京に滞在するという変わった半都市人間なのだが、今のところ、こういったハーフ滞在が意外にも気に入っている。
遠めに眺めていると、東京の劇団が遠征に行く先で最も多いのは福岡のような気がする。これもひとえに高崎さんの努力あっての事だが、
福岡の高崎さんの、↓ ブログを見るとっそういった劇団のあれこれが載っていて面白い。
語り口はシャープだが、ソノ文体に滲み出る人間性が魅力でもある。