特別養子縁組をする予定の男の子に関して、自宅で説明を受けている続きです。




乳児院のSさんから男の子の写真を見せて頂きました。


Sさんに抱っこされている写真です。


きょとんとした表情でこちらを見ていました。


想像していた以上に可愛い顔をしていました。


いずれ自分達の元へ来て、一緒の時間を過ごせると思ったら、非常に楽しみで嬉しい気分になりました。




続いて、子供の名前に関してです。


子供の特定につながらないように、名前に関する内容は、今後全て私が適当に考えたものだけ使用します。


児童相談所の職員さんやSさん達は、男の子のことを本名ではなく、「◯◯くん」と、愛称で呼んでいるとのことでした。


例として、「あつし君」なら「あっくん」。「いちろう君」なら「いっくん」といった感じです。




本名を聞く前に、愛称の頭文字的に、どんな名前かなぁ?と夫婦で想像してみました。


よくある名前を思いつくだけ挙げてみました。

自分達の友人や知人と同じ名前だと、ちょっと嫌かもしれないなんて話して、笑っていました。




児童相談所の職員さんから、「覚悟は良いですか?」「名前を聞いたら、もう引き返せませんよ?」と言われました。


私達は大丈夫ですと話し、いよいよ名前を教えて頂けることになりました。


児童相談所の職員さんから、「では、発表します!」「◯◯くんです!」と発表されました。


職員さん2名、Sさんがにこやな表情で拍手をしています。


名前を聞いた私達は、固まってしばらくポカーンとしていました。


予想外な名前過ぎて、受け入れるまで時間がかかりました。


その時の私の感想としては、「え、怪獣?」って思いました。


キラキラネームとかよく聞きますが、キラキラすらしていない名前でした。


職員さんやSさんが、愛称で呼んでいた理由をこの時理解しました。




名前に関しては、実母の名前と、実父の名前を一文字ずつ取ってつけたそうです。


例として、実母が「花子」、実父が「太郎」なら、2人の名前から一文字ずつ取り、子供の名前を「花太」にしたって感じです。


読み方も特殊で、微妙に英語も混ざっていました。

理由は、なんかカッコいいと思ったとのことです。




職員さんからは、名前は実の親からの贈り物なので、大事にして頂きたいと話がありました。




私としては、この先の未来、学校でイジメに合うんじゃないか?社会に出てからも苦労するんじゃないか?など、名前の影響で苦労するんじゃないかなと、心配でなりませんでした。




私達から、名前の変更をすることはできないのかと尋ねました。


児童相談所的には、親から頂いた名前は大事にして頂きたいという考えが強く、表情が曇り、良い反応をしません。


Sさんは、私達の不安に理解を示してくれました。しかし、頭を悩ませ、返答に困る様子を見せています。


仮に、漢字はそのままで、読み方を変更できるか質問してみました。


この質問に関しても、良い返答は無し。


職員やSさんから、今の子供達は個性的な名前の子が多々いると説明を受けます。


説明を受けたとて、私達の感覚ではちょっと受け入れ難い話しでした。




この場では結局問題は解決しませんでした。




職員さん達が帰ったあと、想像していなかった問題に夫婦で頭を悩ませました。


この後、自分達の親にもこの日の報告をしました。


やはり、名前の部分で「え?」っと驚く反応をしていました。


私達が今後受け入れたとて、子供の今後の生活を考えると、行く先々で名前を知られるたびに驚かれる生活は辛いだろうなと思いました。




次の予定としては、実際に子供と会います。