記憶を頼りに、ゆっくり書いて見たいと思います。


まず、私のことなんですが、最初は普通に幸せな家庭で過ごしていました。

しかし、私が中学生になったあたりから、父親がアルコール依存症になり、家庭内、家庭外でトラブルを起こすようになりました。

深夜遅く、祖父母と大声で言い争う声が度々聞こえてきたり、酒によって私にしつこく絡み、怒ってくる。一部ですが、毎日こんな感じでした。

父親に対して、毎日のように殺意を抱く日々を送っていました。

私はいつか、父親に罪を犯し、捕まる未来を想像していたので、結婚とか考えていませんでした。

自分の子供なんかありえません。

こんな血筋は、私で絶えたら良いと思っていました。


しかし、そんな私にも良きパートナーが見つかりました。

でも、自分が幸せな家庭を作るイメージが思い描けず、結婚するに至るまで、長い時間を要してしまいました。


それからやっと結婚しました。

妻となら、幸せな家庭を作れるかもしれないと思いました。

そう思うと、子供が欲しくなりました。

子供が欲しいと思った時の年齢は、夫である私が30前半。妻が40前半。

私は楽観的で、まだなんとかなるんじゃないかって思っていました。


そんな中、妻に子宮の病気があることがわかりました。

医者には、妊娠は妻のリスクが高すぎる為、諦めることを勧められました。

いろいろ病院を変えて、相談してみましたが、どの医者も同意見でした。


自分が結婚の決断をするのに時間をかけ過ぎたことを、ここで激しく後悔しました。


ここでふと考えました。

血が繋がっているからと言って、父親と良い関係を作れたわけではなかったと。

この時、頭に「養子」という考えが浮かびました。


このタイミングで、福山雅治さんの映画「そして父になる」をテレビで見ました。

家族とは、「血の繋がり」よりも、「共に過ごした時間」が大事なんだと思いました。


それから、養子を迎える為にはどうしたら良いのかを調べ始めました。