「すべての女性は自分の名前で生きていける」
ブランドプロデューサーとして活躍するラボメンバー・村本彩ちゃんのインタビュー。
https://www.facebook.com/aya.muramoto.96
会社員を辞めて、ブランドプロデューサーになるまでを聞いてきました。
■育休中に、外の世界を見てみたら・・・
インタビュアー: まず大きな会社を辞めて個人事業主になったのはどうして?働き方を変えようと思ったきっかけは?
村本:1つは、出産後に復職して、自分の生産性を上げてやれるところまでやったけれど、結構マックス限界があるなと思いました。
2つめは、自分がやりたかった仕事で結果が残せなかった。思い入れのあった商品で結果を出せなくて、すぐ終売になってしまったのです。その時に会社の中で次の目標を思い浮かべられなくなり、外に目を向けてみようと思ったのが最初のきっかけです。
その時はまだ、会社を辞めたいと思ったわけではなくて、 キャリアの選択肢を広げるために外からの刺激をもらおうみたいな感じで。そしたら意外とその刺激が面白くなってきて。
インタビュアー:いつから、起業の準備を始めたの?
村本:2回めの育休に入るタイミングで「現部署には戻りません」と宣言したんですよ。普通、育休は同じ部署に戻るのが条件なんですけど、ここではやり切った、ここに私がいてはダメだと。「組織にとってもダメだと思うから違う部署に行きます。この部署には戻りません」と言って育休に入りました。
インタビュアー:育休中には、どんなことしてたの?
村本:休んでいる時は視野を広げようと思いつつ、 キッズラインの育休インターンにも行きました。その時にキッズラインの社員さんて、「もう3社目です」とか全然いて。部署異動の感覚で転職をしている。
私は会社が大きかったのもあって、次どこの部署に行こうみたいな視点しかなかったんですよね。やめても選択肢がいっぱいあるんだなって思ったのが、1番大きなきっかけです。自分が思うより会社を辞めるって大きなことではないんだなみたいな。
インタビュアー:会社の外に目を向けて見たら、そっちの方が面白いかもと思い始めた。とはいえ、会社を辞めて、起業するのって、勇気がいるよね?
村本:起業しようと決めたけど1年間ぐらいは会社に復職しました。それは自分を試すみたいな意味もあって。育休中は育休ハイみたいな感じもあるから、戻ってみて、自分がどう感じるかを確認したかった。
インタビュアー:育休ハイってなに?
村本:育休って非日常じゃないですか。休んでるけど期限付きだし、何か他のものがよく見える。例えばずっと付き合っている彼がいて、他の男性も見たらいいなぁと思ったんだけど、本当にいいのはどっちなのかを確認するために、長い付き合いの彼に戻ってみた(笑)
インタビュアー:確認作業ね。
村本:本当に本気なのか、自分を試すみたいな。でも確認しようと思いつつ、やっぱり私は次の彼に行きたかった。会社に戻ってみたけど、新しいことをやるほうに興味があると確信しました。
好きな会社だったし長くお世話になったので、1年間きちっと整理をして然るべき順序でお伝えしました。
インタビュアー:ブランディングの仕事をしようと思って、会社を辞めたの?
村本:何をやるかは決めてなかったですね。もともと出産・子育て・復職で女性のキャリアと生き方とかに興味があって、キャリアコーチとかキャリアカウンセリングをやりたいなと思っていたんですよ。なのでコーチングの勉強をやったりしてました。
会社を辞める時も、女性のキャリア支援をする言ってました。それが、だんだんと個人で仕事をしていきたい人向けのキャリア支援みたいな感じでブランディングになった。
■起業したからといって、問題が解決するわけではない
インタビュアー:会社員と起業してから、女性として変わった点とかはある?
村本:私、もともと会社員の頃から好き勝手やらしてもらってました。だから、やらせ仕事は自分の中では全然なかったんですよ。もちろん、やりたいことの中の一環として苦手なExcelをやらなきゃいけないとかはありましたよ。でもそれは、自分がやりたいことのための1つだと思っているから、まぁしょうがない。
これやりたいっていうのを会社でも「はーい🙋♀️」て言って、そんなに言うならやらせようかみたいな感じで、やらせてもらってました。会社員の頃も仕事は好きでしたね。商品のアイディアとかイメージがポッと湧いてきた時とか、1人で電車乗ってすごいニヤニヤしてましたね。
インタビュアー:会社にいた時から、社畜的な感じではなかったってことだよね?
村本:私はそうなんですよ。社畜ではなかったんですよ。社畜じゃなくてオッケーな社風だったっていうのもあったんですけど。
インタビュアー:会社の中で言われるがままやってる人はいなかったの?
村本:いますよ。同じ開発とかマーケティングの人でも、言ってくれないと動けませんみたいな受け身なタイプの人もいました。私は、自分で考えろみたいに思っちゃうんですけどね。そこが楽しい仕事なのになんで受け身なんだろうみたいな。
インタビュアー:会社員から起業して、すごく変わったっていうのはない?
村本: 会社嫌いだったのが、今はすごい解放されましたとかないですね。会社が嫌だから、個人事業主になったら全部解決するかと言ったらそうではない、というのはみんなわかってた方がいいのかな。
インタビュアー:会社で、もっとやれることがあるってことだよね。それで解決することもあるかもしれない。
村本:環境を変えることが1つの解決策でもあるかもしれないし、それが全てではないかもしれない。本質ではないかもしれないですよね。
インタビュアー:会社を辞めたら全てが解決すると思っている人に相談されることもあると思うけど、そう言う時はちゃんと伝えるの?
村本:言いますね。解決策として起業が良さそうと思っているんだけど、その人には転職だって、部署異動だってある。その中で起業がいいなと思ったら、何でですかって聞いていくと自分の中で気づいてくれたりとかしますね。
インタビュアー:会社の中でやり切った人だから言えるよね。 嫌でやめた人だったら、辞めちゃいなよってなってしまうから。
村本:だって向き不向きありますよ、やっぱり。シビアな世界だと思う。それこそ会社だったら、隣に相談できる人がいる。もちろん、そこの人間関係で悩む人もいるんだけど、相談できる人は用意しなくてもいる。それが起業すると、自分で相談する人にわざわざコンサル代を払ってお願いしないとけない。それこそコミュニティーに身をおくのが大事なのかもしれないですけど、自分で積極的にそういう人を作っていかないと、本当に一人ぼっちで自分で決めなきゃいけないですよね。
村本彩ちゃんのセミナー 3月28日(木)13:00~
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インタビュアー:松崎祐子・トムトム
編集:トムトム
photo:松崎祐子