ねえ
「僕はへんな人かもしれないけれど、悪いひとじゃないよ」
似たような薫りがするの
でも
何か箱にきちんとおさまらないピースのような
この感じは
迷子になった心が、居場所を探すような
倒れ込んで 身を預けてしまいたいというような
気持ちが手にとるようにわかるからなのかもしれない
彼の気持ちに少しふれたようにおもう
助手席で、彼の質問に答えながら
昔のことを思い出していた
誰と付き合っても続かなかったころ
仕事が生活の中心、なによりも大事だと思っていたころ
自分中心で
どうしてメールの返事をくれないの?なんて言おうものなら
仕事の隙に入ろうものなら、ためらいなくお別れをつげ
電話もうっとおしく おもうような私。
夜中に電話をしてきた彼に
「寂しい思いをさせてごめんね」なんて言えなかった未熟な私。
向き合いもせず、付き合ってるなんてとても言えなかった
彼達の心にふれようともしなかったんだ。
人の心にふれるのは
相手が思い出の箱をあけて私が 少しだけ中を覗かせてもらうことに似ている
ときどき、きまぐれに 想いというリボンをかけて
