ぎょうざ
しっとりとした土の匂い。
赤茶や黄色の葉っぱの上を、濡れ濡れと 街灯が照らしている。
落ち葉を踏みしめながら歩く。
上を見上げれば月夜
すんだ夜空には 冷たく星がひかっていた。
冬の入口。
こたつで、実家に帰りたいなとつぶやくと
兄が瞬時に目を輝かせて、うおぉ!と声を発し
その勢いで妹に電話をかけ、満場一致で実家に帰ることに。
よく珍しがられるが、うちの兄妹はかなり仲がいいらしい。私は兄と住んでいる。
母に帰ることを電話で知らせる。
母の身長は、私達より10㎝は余裕で差があるほど小柄で、少女のような人だ
小柄だが、芯の通った感じは、父の妻であり私達3人の母親である彼女のこの家の中での揺ぎない実績。
大騒ぎしながら、実家で父と妹と私で 餃子を作っていると
なにごとかと兄が台所へ顔を出す。
二度目に通ったときは「まだやってるのか」といった様子。
半分は冷凍するほどの量を 包みまくった。
母は半ば 「業務用のぎょうざ焼き鉄板がいるかもね」と苦笑した。
そんな休日。
正月にまた。