記憶 | もっとカラフルに

記憶

子供の頃
おのおの恐れているものがあったとおもう


子供の頃とくらべればそれらと折合いをつけるすべを学んでいるが
依然として苦手であるには変わりないとおもう。


いったんしみついた感覚が、完全に払拭されることなど
たぶん ないのだ


雨の日は淋しい。

どうしてだかわからない。

それどころか、私にはそれが本当に淋しさなのかさえ、はっきりとはわからない。


小学校に入ったばかりの頃だ。授業中、窓の外の雨を自分の席から眺めていると、突然どうしよもない気持ちになった。


心臓がすぱんと抜け落ちてしまったよぅな感じ、下半身が空っぽになったようで心許なく、途方もなく虚無的な感じ。
「すーんとする」と いうのが、あの頃の私にできた唯一の表現だった。



「すーん」に伴うあのどうしよもない気持ちや心許なさはおぼえていて、雨がふると しんみりした気持ちになる。




本をめくりながら、こんなことを考えていたけれど

今日はあいにく 晴れ空
元気よく 出かけるとしよう

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