前回の続き。
遂に、診察室へ呼ばれた。
我々は、診察室へ入って行った。
先生「こんにちは。」
義母「よろしくお願いします」
先生「そちらさんは、、お子さん?」
夫「はい」
威圧的な感じのする、老人医師である。
先生「じゃあ、早速だけど、今は誰かと暮らしてるの?」
義母「1人です」
先生「車の運転は?」
義母「しています」
先生「してるの?認知症の薬飲むと運転出来ないんだよ」
義母「そうなんですか」
先生「そう。で、薬は高血圧と睡眠薬くらい?」
義母「あとアレルギーの薬です」
先生「何で眠れないの?」
義母「何でって、、、分かりません」
先生「普段料理はしてるの?」
義母「しています」
先生「なに作るの」
義母「、、、、、、。」
先生「掃除は?してるの?」
義母「しています。」
夫と私「いやいやいや」
先生「え?そんなことない?」
義母は我々を振り返った。
先生「経済的に困ってる?」
義母「困ってないです」
先生「相談出来る人とかいるの?」
義母「相談出来る人、、、、、、、。」
義母は黙り込む。
先生「お子さん方とか?」
義母「そうですね」
どうやらこの診察してくれた医師は、気が短い。早口だし、義母が答えに詰まると先回りして答える。
義母の友人とは、表面的な付きあいなのかな、とそこで思った。
我々に何か、相談ってことも今まで一度もないのだ。
先生「他に普段何してるの」
義母「ピアノを教えています」
先生「生徒は何人?」
義母「3人です」
先生「家で教えてるの?」
義母「はい」
先生「お金とってるの?」
義母「奉仕です」
あの汚い家でピアノを教えている??
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初耳である。
義母の話だと、かつて、5人くらいいた生徒は去年全員辞めたと聞いてたが、、、。
ほんとか?
先生「お風呂は、入ってる?」
義母「◯◯ランドに行っています」
先生「それはなに?健康センターみたいなところ?」
義母「はい」
先生「で、あなた、万引きしたんだって?」
義母「1回くらい」
先生「1回?ここに2回って書いてあるよ」
医師が紹介状を見て話す。
夫「私が2回迎えに行っています。1回目はショッピングモールで2回目は近くのスーパーです」
先生「何で万引きしたの?」
義母「、、、、、、、、何でって、、なんとなく、、」
先生「魔が刺した?」
義母「はい」
先生「別に生活に困ってるわけじゃないんでしょ」
義母「はい」
義母は、先生の矢継ぎ早の質問に、滞りなく答えている。
真偽は不明だが、我々が口を挟む間はなかった。
1つ言えるのは、、ぼんやり感がいつもより少ないってことだ。
疑わしいことはいくつかあったが、、。
ピアノのことも、掃除のことも。。
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次回へ続く。