人生つれづれ -29ページ目

人生つれづれ

つれづれなるままに。

前回の続き。


義母の登場で、ようやくお寿司を食べることになった。


夫「おかあさん、そうめん食べる?」


義母を待っている間、食べていたそうめん。4束茹でたので、まだまだ大量にある。


義母「いいわね。食べる」


夫は義母用に、そうめんを皿に盛った。


夫「食べられなかったら残していいからね。お寿司もあるし。」


そして、


あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


と一同挨拶をして、お寿司を食べ始めた。


義母にホテルニューオータニイベントについて聞く


ご飯を食べながら、義母のイベントの話を聞くことになった。


夫「おかあさん、ホテルニューオータニどうだった?」


義母「どうって、、、高かった。。」


夫「いくらくらいしたの?」


義母「40万」


夫「40万かー確かに高い。何が良かった?」


義母「何が、、、」


義母は、覚えていないのか、黙り込む。


私は助け舟を出した。


私「オーケストラとか聞きましたか?」


義母「聞いた。ホテルニューオータニはオーケストラを持ってるらしいのよ」


夫「へぇ~そうなんだ」


私「へぇ~、凄いですね」


かわくんは黙々と食べている。


夫「何か美味しいもの食べた?」


義母「美味しいもの、、、、、、」


聞いてもその都度、考えてしまう。


夫「何、食べたの?」


義母「ビュッフェ、あったわ。」


夫「いいねぇ、ビュッフェ。どんなの?」


義母「中華もあったし洋食もあった」


私「いいですねー」


夫「イベントはどんなのあったの?」


義母「どんなのって、、、、。」


再び黙り込む。


義母「侍が出て来て、劇があったわ」


私「時代劇ですか?」


義母「そう、時代劇」


義母は、写真を見せてくれた。お客さんと役者の距離感が近い。


私「めっちゃ近いですね」


義母「そうなの。ここで賭け事やったわ」


夫「へぇ~、賭け事?面白いね」


義母「うん」


ここで、お気づきだろうか?


なんていうか、話が膨らまないのである滝汗


義母が記憶していないのか。


それとも、表現出来なくなっているのか。


それでも、何とか聞き出そうと、私も夫も話かける。


夫「何か、美味しいもの食べた?」


私は、心の中で、突っ込みを入れる。


それ、さっきも聞いたやん。


義母「えーと、、あ、フカヒレの姿煮食べた」


私「へぇ~、凄いですね!」


新たな情報。フカヒレの姿煮。


夫「美味しかった?」


義母「うん。美味しかった。」


しかし、それ以上の言葉は出ないのだ。


義母「あと、なだ万が入ってて、そこも美味しかったわ」


夫「なだ万。有名だね。何食べたの?」


義母「和食」


夫「そうか。かわ(義弟)も行ってみたら?せっかく都内にいるんだし」


私「そうだよ。」


かわくん「そっかぁ。行ってみようかな」


義母「あとね、プールがあった。けど屋外で入れなかった」


夫「屋内にはないの?」


義母「ないのよ。残念。あとね、ジムもあった」


夫「ジム。金持ちが好きそう」


私「確かに」


今、改めて文字起こしして気付いたのだが。義母との会話は記号的である。


オーケストラ。侍の劇。40万。フカヒレの姿煮。賭け事。なだ万。和食。


名詞の情報しか入って来ず、そこで自身がどういうふうに感じたか、とか、一切ない。


目の前で、一流のオーケストラの演奏を聞いて、和洋中の美味しいものを沢山食べて来たはずなのに。


細かく説明がされない。


正直、ホテルニューオータニのプールとかジムとか、どうでもよかった。


義母から聞き出せた40万円のホテルニューオータニイベントの情報は、以上が全てである。


義母が記憶出来ないのか、表現力がなくなってしまったのか分からないが、以前の義母ならもっともっと自分から、沢山話を展開してくれたのだ。


ラインだけでなく、会話も一問一答のボットみたいになってしまっている。


感情の欠落。


表現力の欠如。


それともその両方?


答えに詰まってしまうので、こちらから助け舟を出す。そういう場面が多い。


質問に対して、名詞しか出て来ないと、ホントに話膨らまないなぁ、と感じた。


かつて、鳴門の渦潮を見に行った義母。


義母「凄い迫力よ。船の上から見たんだけど、ホントにぐるぐる渦巻いているの。怖いくらいよ」


しかし、今聞いたら、きっと。


義母「鳴門の渦潮見たわ」


で終わってしまうだろう。


悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい不安不安不安不安不安不安


義母は、昨年病院で、認知症と診断されなかったが、前頭側頭型認知症の症状に、


自発的な言葉の低下


感情の鈍麻


がある。


症状的には、ぴったり過ぎる。


不安不安不安不安不安不安不安不安不安不安不安不安



 

 



 

 



 

 


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