前回の続き。
義母の登場で、ようやくお寿司を食べることになった。
夫「おかあさん、そうめん食べる?」
義母を待っている間、食べていたそうめん。4束茹でたので、まだまだ大量にある。
義母「いいわね。食べる」
夫は義母用に、そうめんを皿に盛った。
夫「食べられなかったら残していいからね。お寿司もあるし。」
そして、
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
と一同挨拶をして、お寿司を食べ始めた。
義母にホテルニューオータニイベントについて聞く
ご飯を食べながら、義母のイベントの話を聞くことになった。
夫「おかあさん、ホテルニューオータニどうだった?」
義母「どうって、、、高かった。。」
夫「いくらくらいしたの?」
義母「40万」
夫「40万かー確かに高い。何が良かった?」
義母「何が、、、」
義母は、覚えていないのか、黙り込む。
私は助け舟を出した。
私「オーケストラとか聞きましたか?」
義母「聞いた。ホテルニューオータニはオーケストラを持ってるらしいのよ」
夫「へぇ~そうなんだ」
私「へぇ~、凄いですね」
かわくんは黙々と食べている。
夫「何か美味しいもの食べた?」
義母「美味しいもの、、、、、、」
聞いてもその都度、考えてしまう。
夫「何、食べたの?」
義母「ビュッフェ、あったわ。」
夫「いいねぇ、ビュッフェ。どんなの?」
義母「中華もあったし洋食もあった」
私「いいですねー」
夫「イベントはどんなのあったの?」
義母「どんなのって、、、、。」
再び黙り込む。
義母「侍が出て来て、劇があったわ」
私「時代劇ですか?」
義母「そう、時代劇」
義母は、写真を見せてくれた。お客さんと役者の距離感が近い。
私「めっちゃ近いですね」
義母「そうなの。ここで賭け事やったわ」
夫「へぇ~、賭け事?面白いね」
義母「うん」
ここで、お気づきだろうか?
なんていうか、話が膨らまないのである![]()
義母が記憶していないのか。
それとも、表現出来なくなっているのか。
それでも、何とか聞き出そうと、私も夫も話かける。
夫「何か、美味しいもの食べた?」
私は、心の中で、突っ込みを入れる。
それ、さっきも聞いたやん。
義母「えーと、、あ、フカヒレの姿煮食べた」
私「へぇ~、凄いですね!」
新たな情報。フカヒレの姿煮。
夫「美味しかった?」
義母「うん。美味しかった。」
しかし、それ以上の言葉は出ないのだ。
義母「あと、なだ万が入ってて、そこも美味しかったわ」
夫「なだ万。有名だね。何食べたの?」
義母「和食」
夫「そうか。かわ(義弟)も行ってみたら?せっかく都内にいるんだし」
私「そうだよ。」
かわくん「そっかぁ。行ってみようかな」
義母「あとね、プールがあった。けど屋外で入れなかった」
夫「屋内にはないの?」
義母「ないのよ。残念。あとね、ジムもあった」
夫「ジム。金持ちが好きそう」
私「確かに」
今、改めて文字起こしして気付いたのだが。義母との会話は記号的である。
オーケストラ。侍の劇。40万。フカヒレの姿煮。賭け事。なだ万。和食。
名詞の情報しか入って来ず、そこで自身がどういうふうに感じたか、とか、一切ない。
目の前で、一流のオーケストラの演奏を聞いて、和洋中の美味しいものを沢山食べて来たはずなのに。
細かく説明がされない。
正直、ホテルニューオータニのプールとかジムとか、どうでもよかった。
義母から聞き出せた40万円のホテルニューオータニイベントの情報は、以上が全てである。
義母が記憶出来ないのか、表現力がなくなってしまったのか分からないが、以前の義母ならもっともっと自分から、沢山話を展開してくれたのだ。
ラインだけでなく、会話も一問一答のボットみたいになってしまっている。
感情の欠落。
表現力の欠如。
それともその両方?
答えに詰まってしまうので、こちらから助け舟を出す。そういう場面が多い。
質問に対して、名詞しか出て来ないと、ホントに話膨らまないなぁ、と感じた。
かつて、鳴門の渦潮を見に行った義母。
義母「凄い迫力よ。船の上から見たんだけど、ホントにぐるぐる渦巻いているの。怖いくらいよ」
しかし、今聞いたら、きっと。
義母「鳴門の渦潮見たわ」
で終わってしまうだろう。
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義母は、昨年病院で、認知症と診断されなかったが、前頭側頭型認知症の症状に、
自発的な言葉の低下
感情の鈍麻
がある。
症状的には、ぴったり過ぎる。
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