1.26.22
相手側で待っていた私に調停員の男の人が
慌てて呼びに来た。
部屋に移動する間、申し立て人が取り下げ
してしまい、裁判官に、それでいいのか、聞いてみますとのことだった。
部屋にいくと若い女性の方が座っていて、
申し立て人が取り下げたのでこれで終わりです。
その若い女性は、裁判官だった。
一言、言って退場
はい、終わりです。
調停員が、言いました。
裁判官がいなくなった部屋で、調停員が
出ていかなくてもいいという事を言ったら取り下げしまったということ
自分から申し立てをして、取り下げられるのは、
気分が悪く、もう少し話し合いをして、解決をしたかった。非常に残念だった。
もしかしたら、最初から家を売るつもりだったんではないか?
あなたのお母さんは、考え方がズレているんではないか?
これから、遺産分割の方をするようです。
わたしも、あなたの立場だと、了解できないです。
多数決ではないので、ひとりでも反対があると売ることはできません。
調停員は淡々と話していた。
私は、部屋を出た。
1階の申し立ての窓口から、弟が出てきた。
遺産分割の書類だろう、それを天井に向けて
見たこともない大笑いをして、飛び跳ねていた。
わたしに、気がつくわけもない。