(写真:昼寝中のMarley)


今日のフロリダは一日中雨。

最高気温は22度、最低気温は19度だから過ごしやすいが、風がビュービューで、雨もしとしとではなくザーザーである。スコールを思いだす節もあるが、息苦しいむしむし感がなく、ここは過ごしやすくても南国ではないことが同時に感ぜられる。


そりゃあせっかくの土曜日なのに一日中雨というのは残念以外の何でもないが、サンノゼでは本当に雨が降らないから、雨降っているから何をしよう、ということ自体考えるのが久しぶりだと気づいた。それ自体がなんだか特別なことだと思えた。


映画を観て、昼寝して、音楽を聴きながら本を読んだだけで、結局何か特別なことをしたわけではないし、なんなら晴れている日もこういうことをしている。なのに、雨が降っていると、普段より一層こういうことをしていることがしっくりくるというか、あるべきものがあるべき場所に収まる時に感じる、充足感を感じた。


やはり、雨が降らないところに住んでいると、雨が降っているときに聴きたい音楽なんていうことも考えない訳である。だから、今日、本当に久しぶりにそんなことが浮かんで、Spotifyで『花様年華』(2000)のサントラのプレイリストを選んだ。アンニュイな感じの「夢二のテーマ」から、しっとりとしたQuizas Quizas Quizas (本当はNat King Coleバージョンが一番好きな訳じゃないけど)、マレーシアの蒸し暑さを思い出すBengawan Solo、本当に雨の日にぴったりはまるプレイリストだ。