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張禧嬪チャンヒビン、残すところあと5話となりました。今週でおしまいです。
全100話。しかも毎日なんて、どーなることか、でしたが、
終わりが近づくと意外に短かった…かな。^_^;

しかし終盤、宮中で王妃を呪い殺した悪事が明らかになるまではほんと長かった~"^_^"
儀式を行った巫女マンネも処刑され、
王族で、ヒビンを宮中に送り込む手引きをした東平君も毒薬で処刑。
この東平君が死ぬシーンが見られなかったのはかなり残念。。。
お母様が自害されたというところはちゃんと出てきたのに。
きっとBSさんがカットしちゃっただけでしょう。
そもそもヒビンを宮中に送り込むきっかけを作り、裏で色々とお膳立てを
したのはこの人。側室、王妃、と自分の計画通りにことを進め、
廃位されたあともずっとヒビンの影の力として君臨していた方です。
まあ~、奇しくも亡くなったお母様が「あの子の考えていることが理解できなかった」
と証言されている通り、一体どういう目的で何を欲していたのかが
イマイチ読めないキャラではありました。
王族であるがため政事に関与できないという宿命も哀れではありますが。
退廃的性向というか、そういう立場であるがため、人格形成が普通ではなかった、
のかもしれないです。
それにしても、こーんな重要なポジションの配役が事後報告で「処刑された」
で済まされてしまうなんて、やっぱり有り得ない~(-"-)

さてさて、粛宗もヒビンが王妃を呪い殺した黒幕であることは分かっている。
しかしかつては互いに熱愛し、他の女性には心を渡さないとまで誓った相手です。
結局は処刑することになるだろう、と頭では分かりつつもその一線を超える
決意ができないんですねー。情けないけど人情でしょうね。。

人情というと、実は一番理解できないのは、主人公のヒビンさんです。
この女性こそ人格形成がまともでなかった…んではないかと思います。
通訳官の娘は身分としては低い。育ての伯父が無残な死を遂げるのを目の当たりにし
絶対的な身分を手にして世間や両班を見返してやりたい!と野望を抱くのは
まあ理解できます。
粛宗と運命的な出会いをしてお手つきとなり、しかし政事がらみの陰謀で
宮殿を追われ妊娠していた子供も亡くし、二度と宮中に上がれなくなるという
絶望の日々もかわいそうで同情しました。。。が、そこからがすごーい。
再び入宮を果たし側室になり、王子を出産し、王妃を陥れて廃位に追い込んで
自分が王妃になってしまう…
もう。どんどん壊れていく一方です~(@_@;)

一番凄まじい壊れようだ、と感じたのは、今回の陰謀が暴かれて、
息子である王世子を盾にこもったところです…。
実の息子なのに子供本人の幸せのことなんか全く考えてません。
「世継ぎの母」という名文にすがってなんとか罪を逃れることしか
頭にない。つまり息子は人質です。
王世子自身、母の悪事には薄々気づいていながらも、
母を大切に思い信じたいと願っている優しい心根の持ち主。
なのにその母ときたら自分の身を守ることしか考えてないんですー(-"-)
同じ母として、悲しすぎます。
しかも王命で連れ去られようとする王世子を渡すまいと
力づくで掴んだ箇所がなんと…。。なんてことでしょう\(◎o◎)/!!
歴史上の記録に残っているというからオドロキです。そのせいで後に景宗となった
王世子は子供ができず短命で亡くなったとか…
粛宗はそれを聞いて「あやつは王世子までも傷つけたのか!」と激怒してましたが
当然でしょう。いくら半狂乱といっても、ねえ。よりによってどうして。。
ほんとにひどい母親です!

三大悪女の一人ということで悪女ぶりを堪能するには面白かったのですが、
自分が、貶められたりした仕返しにどんどん非道になっていくからといって、
王妃や淑嬪らのことも同じように「邪悪」呼ばわりするのが、なんとも見ていて
気分が悪く、悲しい気持ちにさせられました。
人間誰でも自分中心で世の中回っているとはいえ、自分が邪悪な考え方をすると
他の人もそういう魂胆があって当然、としか思えなくなるものでしょうか。
一種の被害妄想なのかと思いますが、なんの悪気もない、善意の言葉や行いをも
すべて自分と同じ次元で悪意のものだと決め付けてしまう。
恐ろしいなーと思います。

たとえば、全て不問に付す状態で亡くなった王妃の恨みを晴らしてあげたい一身で
呪いの儀式を暴くために命がけで奮闘した淑嬪に対しても、
その下心は自分が王妃となり現王世子を廃してわが子を王にしようと目論んでいる、
と決め付けてました。
これに対し淑嬪はきっぱりと、王妃になるなど考えたこともないし、わが子を
王にするつもりもない、と突っぱねました。ちょっと胸がすっきり~(~o~)
でもきっとヒビンは信じてないでしょうねー。
淑嬪が、もとはといえば廃位された命の恩人である王妃を復位させるため、
自ら王様のお手つきになる道を選んだことなんて、きっと知らないだろうし、
そういう自己犠牲的な行為もヒビンには理解できないだろうと思います。

最期を迎えるときにも、彼女はこのまま人間らしい温かい心をなくしたままなのか、
それとも改心できる機会はあるのか…
悪女のラストが待ち遠しいです。。。