即位後も次々と難題が降りかかってきました~(>_<)
正祖の一生はこんなことばかりで終わるのかしら…
先を考えると悲しくなって落ち込みそうですが、気を取り直していってみます。

もと中殿=大妃、服毒するも死には至らず。断罪の手を緩めない決意を固めながらも
「おじい様、私は正しいのでしょうか」と自問するサン。
一方、弟(情けないあの大叔父イナン)を助けたいサンの母方の祖父が
老論重鎮のソクチュと結託して、この大妃の自殺未遂を公にしてしまいます。
この温和なおじい様、ずっと味方だったのに。
相手が孫だろうと王だろうと、一族の名に傷が付くとなると黙っていられないんですね。
貴族も生きるのに必死ってことでしょうか。

案の定、儒生(科挙を受けるため勉強している人たち)や民が、大妃の処分撤回を求めて
王宮前に殺到、王暗殺未遂事件で捕らえられた重臣たちもこれで開放されるかと期待します。
御前会議で王を追及する重臣たち、断固許さないと引かない王、
そこになんと大妃が登場して自ら事態を収拾します。

自分は自殺などしていない、単に薬を間違えて飲んだだけ、王に責任はない、
とサンを擁護するのですが。
あくまで大妃の処分断行の決意をするサンを止めたのはクギョンでした。
即位後すぐに大妃を追放するのは敵を増やすだけだと。

「大妃様は生きるために駆け引きをされました。
 それこそ政治というものです」

またまた重い台詞です。昨日の敵は今日の友。
権謀術数渦巻き、裏切りや打算で回っているのが宮殿の現実だと。
しかし大妃を訪ねたサン、
「私は金輪際あなたを信用しません」と言い切ります。
王に恭順の意思表示をしているようにみえても、祖父を裏切り父を死に追いやり、
何度も自分の命を狙ってきたこの大妃を、サンが信用するはずはありません。
そうです、そうです。この人が一番恐いんですよー王様!

王暗殺の首謀者フギョムら重臣たちは、流刑の末服毒処刑を言い渡されます。
サンの薄情な母方・お祖父さまの努力も水の泡でした。
結局大叔父のホン・イナンも殺されてしまいました。当然です。合掌。

フギョムが一番毅然としていました。敵ながらあっぱれです。
そしてその彼に毒を渡したのは他ならぬクギョンでした。
この二人の絡みももう見られません。
(しかし~こんな中盤でフギョムが死ぬとは正直思いませんでした(-_-;))
どちらも権力者の知恵袋でありながら明暗分けた二人の道筋…
でも少しずつ、それが同じ末路に向かっていくような暗示が。

昇進をめぐるいきさつも面白かったです。
護衛部隊は王世孫が王になったので名目上解散になりますが、そのまま禁軍に取り込まれる形に。
今まで何度も命がけで王を救ってきたテスら3人組は、大きな昇進を期待するのですが、
そうはならずがっくり!
結局お偉方は下っ端の兵士なんか使い捨てなんだ~!憤る長身お兄さん^_^
(この役者さんもほんとーに常連さんです。チャングムでは確か刺客でした。
 今回は結構笑えるキャラを演じてます♪)
しかしサンにはちゃんと考えがあったのです。

クギョンは王の親衛隊を作る進言をし、御前会議で発表します。
その場で王は、親衛隊=宿衛所の隊長をクギョンに任命し、併せて都承旨トスンジという
正三品の高官に抜擢するのです。大出世!!
ようやくクギョンは今までの青から変わり、晴れて紅の官服を着ることに♪
チャングムのガイドブックによると正三品以上が紅となってます。
そして護衛部隊3人組はその宿衛官に任命され、こちらも大昇進に大喜び!
王直轄の親衛隊武官としての地位と権限を与えられたのです。
三人組もこれまでよりずっーと豪華な制服になりました♪

さてここからいよいよ、新たな政治闘争の始まりです。
王様は処罰された老論の欠員を埋めるため、他の派閥から人材を補充させますが
老論は結託してこれを拒否、独占力を誇示しにかかります。
老論を集めたソクチュの豪語はなんとも自信たっぷりでおそろしい。

「王はいなくとも国は動くが、我々老論なしでは国は動かない」

王は王室図書館建設に力を入れており、完成するとクギョンを呼びます。

「そなたに最初に見せたかった」

サンのクギョンへの信頼感あふれた言葉ですね。しかしサンの真意が掴めないクギョン。
その彼を従え王が訪ねたのは、ある老人でした。
王世孫時代に知り合った、世捨て人のようなご老人。
サンはこの人を心の師とし、その助言をもとに密かに国の政策に生かしてきたのですが、
実は王世孫という身分は明かしていませんでした。

貴族の有閑御曹司が遊びに来た~と減らず口をたたく老人。
なんと無礼な!と目を向くクギョンを制するサン。
そして自分は代々金持ちの家系なので高官になるのは困らない、なーんて、全く王様ったら、
老人相手に茶目っ気たっぷり。冗談飛ばして遊びまくっております(~o~)
観てる我々は正体を知ってるから笑える笑える(~o~)
その言葉を露疑わない老師も老師・・・本当に信じてる~。

この老師の下に通ってくる有能な若者たちも、老人と共に王宮に招待されます。
彼らは両班の生まれながら、庶子(側室の子)であるために地位を得られず、
世を恨んで死のうとしたのを老人に助けられ、以来師と仰いでいます。
自分たちが王に招かれたと知り訝る彼らの前に現れたのは、
王世孫時代にサンと面識のあった、同じく庶子のパク・チェガ。
お~この方!大好きな俳優さんです♪
「ソドンヨ」の太子様で、「太王四神記」ではラスト近くで将軍として登場してました♪
気品のある役者さんです♪サンとの出会いの回で、まさか一回限りのゲスト出演、
なわけないぞーと思ってましたが、やっぱりちゃんと再登場でした(~o~)

ここで王の身なりのサンが登場~♪勿論みんなびっくり!!
サンはこの老師と彼らを王室図書館の官吏に抜擢したのでした。
この辺りがサン=のちの正祖の偉業の一つといわれております。
まだまだこの時代は身分制度が厳しく、庶子は科挙を受けられず
要職につけなかったのを、王様自らが身分に関わらず登用したのです。

当然老論重臣たち、黙っておりません。当然の反発を、
「やめたければやめよ!そなたたちの代わりはいくらでもいる」と退ける王さま。
そして合格者2千人の科挙を敢行すると明言します。
ソクチュら重臣は辞表を出してこれに反抗。
地方の官僚たちまで同調し、朝廷は機能が危ぶまれる混乱状態に。
それでも強行な王様が有利そうだったのですが…

なんと科挙当日、儒生がほとんど来ず科挙会場はガラガラ!一体どういうこと!?
実はこれには、老論の新たな黒幕が絡んでいました。
彼は地方に隠遁している老論の大御所…こんなのがまだいたのね"^_^"
この方、老論の皆が大妃にひれ伏したため左遷されていたようですが、
地方の老論派儒生たちに圧倒的な力を持っており、号令をかけて今回の科挙に出ないよう
指示したのでした。

この大波乱の続きは次回に。。