さて。英祖が倒れてしまい中殿からは廃位の宣旨をつきつけられても
たじろがない王世孫♪ほんとにかっこいいのですが・・・(*_*)

王様の枕もとでそっと手を握りおじい様に呼びかけるも、
このまま目覚めることはないかもしれないという御医の言葉になすすべもなく…

一方中殿は、なんと禁軍の長・別将にまで手を回し、王世孫に反旗を翻すようにしむけます。
この別将、「ホ・ジュン」で内医院の同僚として、主人公を最後まで支えるグループの
お一人ですね。地味ながら味のある役者さんです。
武官よりも文官のほうがお似合いの、絶対に悪いことのできなさそうなお顔立ち♪
だから王世孫を裏切るようなマネはしないだろうな~(^.^)と。
が、一応これまでにも中殿側に使われていたのでちょっと不安な展開に。
その別将を王世孫が説得します。
もともと王様を守る禁軍の長、義をとるか長いものに巻かれるか…

ここからは武力抗争に発展していく切迫した雰囲気で、こちらもハラハラです。
最悪は自分たちだけで王世孫を守らなければならないかも、と覚悟を決めた
テスたち護衛兵、孤立無援でほんとに気の毒(>_<;)

テスはソンヨン同様、子供時代からの王世孫の旧友です。
この人は本当に真っ直ぐな人柄で、実はソンヨン一筋なのに、
王世孫への彼女の気持ちを尊重して、じっと見守り続けてますね。
ホン・グギョンが知で王世孫を支えているなら、この人は情の人として
常に王世孫の味方です。

とうとう禁衛営が東宮殿を取り囲み、護衛兵と対峙、戦いが始まります。
どうなる!?奮闘する護衛兵たちを今度は禁軍が取り囲んでしまった!

そこで別将の登場です。勿論彼は王様と王世孫への忠義を貫いたのです。
やっぱり悪役にはなれない俳優さんでしたね(^.^)
禁衛営の副将は捕らえられ、これで禁軍・禁衛営ともに王世孫側につくことに。
事態を知った中殿ら老論側は王宮から脱出してしまいます。
凄い早業ですね!あっという間にみんな逃げました(ー_ー)!!

逃げ隠れる中殿、立派な輿に乗って案外悠然としてます(-_-;)
目立ちそうなのに捕まらなーい!そして今度は、遠方に行かせた軍隊に王世孫を討て
と密書を送ります。五軍が戻って王宮を包囲したらひとたまりもありません!
王世孫は亡き父の護衛官の長を呼び寄せ、平壌軍営に援軍を求めに走らせます。
ところが悪いことに禁軍の中から離反組が出て、中殿のもとに…(@_@;)
これで勝った!といい気になった中殿、老論重臣を従えて大胆にも王宮に乗り込み、
王世孫を捕らえよ!と命令しますが。。

おおー!王宮から出てきた王世孫の後ろには皆に支えられた王様の姿!
よかったーー。英祖は簡単には亡くなりませんでした(~o~)
なんだか水戸黄門のような展開でしたが(^^ゞ、王様の一喝にひれ伏す
中殿や老論の重臣ら面々を眺めるのは、いい気分ではありましたね~♪

さてこの後の展開が、意外でもあり、この時代の朝鮮王朝の王様たちの苦悩、
この後のサンの進む険しい道が思いやられる気がします。

クギョンらは勿論のこと、英祖自身も今回ばかりは(前回は見逃しましたからね(-"-)
厳しい処断を王世孫に求め、自分が出来なかった息子の敵を討たせようとサンを
励ますのですが・・・

フギョムが獄中から 最終的には手を引いて東宮殿攻撃に加担しなかったソクチュに
手紙を送ります。またしても入れ知恵をして王世孫に談判に行かせるのです。
彼らは王世孫が処断を下すのを迷っていることを知っており、その痛いところをついてきます。
痛いところ…
それは、王様の名誉を守りたい、というサンの気持ちでした。

王様が認知症であることはまだ公にされていないのでした。
つまり、もし重臣らを拷問して真相究明に乗り出せば、必ずや王様の病名とそこから出た
奇行に話が及びます。聡明で偉大な権力者だった王様が認知症であると公言され、
また記録として後世に伝えられてしまうことを王世孫は望んでいないはずだ、
とついてくるのです。

この辺りで、王様が目を覚まされたときの回想シーン。
急いで駆けつけた王世孫を、死の淵から戻って疲れ果てた王様が見つめ、そっと手を
さしのべながら発した言葉は…

「…サン…」

身内でありながら、祖父にも母にもなかなか呼んでもらえない自分の名。
それを王様が口にしてくれた…王世孫の表情にも感動と喜びが。
実のおじい様、厳しくもここまで自分を育ててくれた師でもある王様、
今回の騒動で父の誤解も解けて、晴れて祖父との絆が固く結ばれたのです。
その王様を思うサンの、苦しみながらも決意を固めていく描写で、
誰よりも一番この謀反騒ぎで怒っていいはずの王世孫自身が
それをできない立場に追い詰められる、理不尽な結末に繋がっていきます。

もう一つの伏線は、王世孫がクギョンに自分の気持ちを伝えるシーン。
絶体絶命になってもなお、自分を見捨てず死ぬ覚悟をしてくれたクギョンに対し、

「そなたに礼を言ったことがあるかな?」

と尋ねます。なんと、ストレートに気持ちが伝わる台詞でしょう。

王の世継ぎが、たとえ腹心の部下にであっても、礼などいうのは立場上簡単に
できないことでしょう。けじめですからね。

「ここまで耐えてこられたのはそなたのお陰だ」

クギョンにも王世孫の気持ちが痛いほど通じ、感無量という感じでした。
でも、この二人の道はやがては分かれていってしまうのですよね。
これは韓国の方々には周知の事実なのでしょうが、
こんな風に二人の絆を美しく描かれると、とっても切なくなります。

結局王世孫は、前回同様、ごく数名の者だけに処罰を与え、表向きは再調査する
としながらも、陰謀に関わったほとんどの者たちを無罪放免してしまう決定を下します。

当の首謀者本人たちもびっくりですが、一番驚き絶望したのがほかならぬクギョンでした。
なぜ、厳罰を処さないのか!こんな大きな謀反を企てたというのに、
こんな話があっていいのか!納得できない!

わかります。クギョンの気持ち。全くその通りですよね。
もう王世孫にはついていけない!と職を辞してしまいますが。
彼を説得に来た重臣チェゴンの言葉がまたよかったです。
王世孫が彼らを許したのは政治的理由からではなく、ただ王様の病名が歴史に残るのを
望まなかったからだと。

「私は実に誇らしい主君を持った。尊敬すべきはその能力ではなく
 そのおこころ栄えだ」

のちの正祖となる王世孫の人柄を称えた表現でしょうね。
正道を貫く気概は充分備えていますが、だからといって一番大切な肉親への愛情を
決しておろそかにはしない。そういう主君を持って幸せだと。
クギョン、きっとこの言葉に王世孫の気持ちを理解できたはずです。
まだまだ二人は結束していかなければいけないはずですからね。
予告では、やっぱり王世孫のために働いているクギョンの姿がありましたし♪

さて納得いかないのは我々視聴者も同じです。ここでまたまた英祖がガツンとやってくれます!
サンは王様に今回の決定を知られないように気を配っていましたが
王様の知るところとなり、サンの深い思いやりの心に王様は決意を固めます。

蟄居させられている中殿は、きっと王様は自分を救ってくれると望みをかけています。
そこに王様からの使いが。
嬉々として大殿に向かうと、中にはしっかり王世孫もいる!
なにかおかしい、といぶかる中殿を座らせて王様が言い放ちます。

「そなたを廃位する!」

やりました!こうこなくてはいけませんね~♪前回、情にほだされた英祖も
今回はもう流されませんでした。
孫を王位につけるために生き延びた生命力に拍手!!

しかし!中殿が廃位されるはずないことは歴史が証明してるんですよね(>_<;)
いったいどういう展開になるのやら。
王様衣装を身に着けたサンの姿、次回は拝めるのでしょうか。。