陸上界では知る人ぞ知る(私は知らなかったです…)
福島大学陸上競技部監督・川本和久先生が石垣島にやってきた!

負けんな福島!立ち上がろう福島!
復興支援チャリティ陸上教室at石垣島

と題されたこの催し、先の大震災で大きな被害を受けた福島県の
復興に役立てたいと、川本先生らが福島大学が休講の間(3月末~4月末)に
全国を回って陸上教室を開いているのですが、
それがこのたび石垣島でも開催されたのです。

ほぼ毎日のように全国どこかでこの教室が開催されていて、
石垣島は28番目って言っていたかな…。
JTAが協賛してくれているようで、会場にのぼりがたくさんありました。
多分、関係者の飛行機代を無償にしてくれているとか
そう言う事なんだろうと思います。
こういう形での「復興支援」もあるんですね、募金だけでなく
企業が自分のやれる事を惜しみなく提供するというのが
いちばん自然で効率的だと思います。
ここに、日程表がありました。

受講料は無料、会場では募金箱が設置され、寄せ書きの布も用意されていました。

川本先生の提唱する「ポン ピュン ラン走法」を教えてもらえば
2時間で足が速くなる!

もねちんみたいに、まったくなんの基礎もないド素人でも
なにか掴めるものがあるかなぁ…と心配しつつ、
会場である市の陸上競技場へ行ってきました。
午後から学級懇談会があったので、開始時刻に間に合わなくなりそうで
慌てました…。

会場に着くと、この催しの事を教えてくれたTデザイン社の西蔵さんにも
すぐ出会う事ができ、気持を引き締め、もねちんを送り出しました。
すでにものすごい人数の子どもたちが集結しています。

最後に発表されたのですが、参加者は400人以上、
付き添いを含めたら500人以上だったそうです。
川本先生一人では全員に指導が行き渡らないという事で、
小学1~3年生は、先生とともに福島から来たもうお一人の菊田コーチに習う事に。
$石垣島ゆがふ日記
グレーの方が川本先生で、白い方の菊田コーチに習いました。

川本先生の方は、高校生くらいまでの若者が、
クラブ単位とかで参加していて
すぐに実践に入っているようでした。
みんな生き生き声を出し、走り込み、
遠目に見ていても、みるみる成果が上がっているのがわかりました。

もねちんたち、ちびっ子チームは、理論は抜きに、
体操のような動きから、だんだん効率よく走るための形に近づけて行くような
練習方法でした。

$石垣島ゆがふ日記
腕を振るな、膝を曲げてはいけないと言われ、
わざとすごく動きづらい形でジャンプして前進、途中から走る
というような練習を形を変えて何度も繰り返していました。
グリーンのTシャツ(南西TシャツクラブのチャリティTシャツ!)がもねちんです。

最後は、習った事を念頭に置いて全力疾走。
$石垣島ゆがふ日記
なんか…なんか…かっこ良くなってる気が!!!

「ポン ピュン ラン走法」をかいつまんで説明すると、
1.背中と骨盤を曲げないで一直線にして、
2.もものつけ根からつま先までを上からまっすぐ降ろし「ポン」とはずませ、
3.片方の脚が地面に着いたら、もう一方の脚を後ろから前に出す。
 このとき前の脚のひざを「ピュン」と勢いよく追いぬく感じで。

という、つまりは地面からの反動のエネルギーを
最大限無駄なく活用するための練習なのです。

ここに、わかりやすく書いてありました。

最後に、川本先生から、今の被災地福島の現状のお話がありました。
そして「完全に復興するまで10年くらいはかかると思う。
その10年は私たち大人ががんばる期間です。
でもそれからの10年は、君たち、今の子どもたちが大人になって、
新しい日本を作っていかなくてはなりません。
そのためには、今元気でいなくちゃならない。どうぞがんばってください」
というようなお話がありました。
(この2時間くらいで募金額も32万だかに達したとの発表もありました。
でも最終的にはもっと増えているはず。)

みんなしーんとして話に聞き入っていました。
陽が落ちてから、予想外にものすごく寒くなり
がくがく震えながらも。

最後に記念撮影!
$石垣島ゆがふ日記
私も久しぶりの知人に会えたし、
何より「走り方をどう教えればいいのか」理解できたので
ほんとに参加してよかった!激寒だったけど!

帰りに大戸屋で「すみません、凍えそうなんであったかいお茶ください」
と言ったオレたち。半袖着て何言ってんだと思われただろうなぁ…。

家に帰って来たら9時近くて…お疲れさんでしたよ。

追記:川本監督の日記に石垣島の様子もアップされていました。
大変なスケジュールの中、いろんな人の協力があってできた事なんですねえ。505人参加って!
青い海の情景に癒されたという一節に、胸が熱くなりました。