1学期終業式なので、式服登校。
今日の終業式はちょっと特別。

もねちんがクラス代表として全校生徒の前で発表するのです。
といっても、クラスの代表者は6人いて、
2日前に先生が「やりたい人~!」って言ったら、
ちょうど6人手を上げた人がいたので、即決だったそうですが。

1学期に、印象に残った事を10位まで並べて、
たとえば「1位!運動会! 団体演技もかけっこも
最後まであきらめないでがんばりました」とかなんとか。
そのとき、その様子を絵と文字にした紙も頭上に掲げ持つそうで。

もねちんは「3位!まちたんけん!いろいろなお店を回って
質問したりお手伝いしたりしました」だったかな、そんな感じのことだった…。

つっかえないで3回言えるまで終わらせないでいたら、
数分後には言えるようになったのでホッとした。
翌日(つまり終業式前日)、代表6人のうち、
一人だけまったく覚えていない子がいたのだそうです。
先生が、その子に覚えさせるために、もねちんに練習につきあうよう
頼んだそうなんですが…。

あまりにもねちんの指導が厳し過ぎて、その子(男の子です)
泣いちゃったって!
がーん。
もねちんに、直接その事を聞いたときに、すぐさまわかりました。
「あんた、おかあさんがあんたに言った通り、
間違えないで3回言えるようになるまでやめさせないよって言ったんでしょう」
「うんそうだよ」
「あのねえ、あんな厳しい言い方は、おかあさんがもねちんにだから
言ってもいいんだよ、友達には言わないでよ!」
「…うん…だから、ごめんねって言ったよ…だけど、覚えてほしかったからさ…」

で、本番はどうだったかって言うと!

もねちん、頭上に掲げる紙を、天地逆に上げてしまったそうなんです。

それで、全校生徒から笑いが起きて、
途中で気がついて直し、台詞は間違えずに言えたものの
ショックが大き過ぎて教室に帰って泣いたんだそう。

先生からの個人的なお手紙がファイルに挟んであって
それには、「失敗なんてだれにでもあるから、気にしなくていいんだよ」って
慰めたって書いてありました。
それから、前日泣かしてまでぎゅうぎゅう覚えさせた男の子のことは、
「もねさんのおかげで、ちゃんと覚えられたんだよ、○○○(男の子の名前)と先生から
ありがとうと言っておきました」って。

なんて優しい…。

その手紙を見せるまで、札を逆さまに上げてしまったとは言っていたけれど
泣いたとは言っていなかったので
「え!あんた泣いたの!」
「だってぇ…笑われた…」
「ちがーう! ウケたと思いな! 
みんなに怒られるより、ウケる方がずっといいじゃん!」
「でも~」
「それに、そんなちっちゃいこと、みんなはいつまでも覚えてないよ!
もし、今度他の人があんたみたいに失敗してもさ、もねちんはもう
その人の事、笑ったりしないでしょ。その人がどんな気持ちかわかるから
あんたはきっと心の中で『がんばって!』って応援するよね?」
「うん」
「じゃあいいじゃん!」

ちょっと今回は他人に厳しく自分に甘いって感じになってしまいましたが…。

終業式が終わって、クラスではお楽しみ会をやったそうです。
今日は先生から特別に「水筒の中身をジュースにしてもいいよ」と言われていたので
昨日の晩、わざわざ近所の商店まで歩いていってバヤリースを買ってきていたのです。
みんなでそれで乾杯して、
一人一人に先生からの手作りの賞状をもらって。
(もねちんはなんと!『音読がんばったで賞』。先生の粋な計らいなんです…)
それから、数人の出し物希望者が得意技を披露。
ピアノ弾いたり、空手の型をやったり。そんな中、もねちんが用意していたのは
「パンダのモノマネ」。
もねちん、黒目が大きい上にちょいとタレ目ぎみなので
かっと目を見開いたまま寄り目にするとパンダみたいになるんです…。
何度見ても私は笑ってしまうんですが…。
「パンダやりまーす! 3、2、1、はいっ! ありがとうございました~」
って、さっと引っ込めよ!ってその練習もしていたんだけど。
それはまあなんとか予定通りやれて、ウケたって言ってた。
「だからさ、そこで笑われたのと終業式で笑われたのは、だいたいおんなじなんだって!」
ってすかさず説明したら、やっと納得してくれました。

もちろん、通知表『よいこのあゆみ』ももらってきましたよ。

親の希望の、3割減ってとこでしょうかね…。
私の母も、同じようにわじわじーしていたんでしょうねえ…。

まあいいさ、とにかく2学期もがんばれよ。