熱の方は、無事に落ちついて来たので(お腹の具合は×)、
ちょっと安心していたのに、昨日の晩というか今日の深夜1時過ぎ、
そろそろ寝ようとしていたときに「おかあさん」と呼ばれた。
みるともねちんが布団に座って途方にくれたように
「足が痛くて寝られない、
もう、何度もバンテリンを塗っているけど効かない」と。
またかぁ、と思いつつ、足を触ってみたら
液体のバンテリンを何度も塗り重ねていたようで冷たくなっている。

小学校入学前くらいから、断続的にこの症状は出ていた。
夜中、1回寝入ってから深夜に「足の痛み」で目が覚めてしまい、
マッサージしたりバンテリン塗ったり、ホットミルク飲ませて落ちつかせて
眠らせると、朝には元気になっているという感じで。

痛くて痛くて、涙流すほどなんだけど、
痛いところは一定していなくて
左右の足の腿の裏側だったり、ふくらはぎだったり。
痛いと言われるところをマッサージしているうちに
痛みの箇所が別のところへ移動する。左右の足が変わってしまうこともある。

昔は「急に背が伸びている最中だから、骨の成長が追いつかないのだ、成長痛だ」で
済ませていたこの症状。

しかし、痛みを伴うほどの急激な成長を骨はしない、という説もあるし、
そもそも「成長痛」なんていう病名は存在しないのだ。

でも、痛いもんは痛い。

今回はだいぶやっかいで、ほんのちょっとお酒をたらしたホットミルク飲んでも
眠れなくて、マッサージもなかなか効果なかった。
でも、注文は細かい。
「もっと強く、上から下にね!ぎゅっと!もう少し早くできないかな」
そんなにしたら、逆に痛いでしょうというくらいの強さを要求される。
たぶん、他の痛みで紛らわせているんだな。
しかし、私は、眠い。
1時間経っても1時間半経っても痛い痛いと言い続け、
マッサージの手がつい止まってしまう私の手を
もねちんが孫の手のようにつかみぎゅうぎゅうやっている。
しまいに「おかあさん、もういいよ、ごめんねありがとう」と
諦めムードの声を出されてしまい、こちらこそごめんねと思うのだけど
もう、声を出す気力もなく…。半眠り状態。

そのままたぶん2時間くらい寝てたのかな、はっと我に返って隣りを見たら
もねちんがふとんにいなかった。
隣りの部屋でこうこうと電気をつけ、
メジャーリーグの映ったテレビの前でひっくり返って寝息を立てていた。

痛くて、眠れないのでもうテレビを見に行っちゃったんだそう。
でも、睡魔には勝てずにいたようなので
そのまますぐさま布団に戻し、様子をみることに。
救急病院へ連れていってほしいとまで頼まれていたのだけど
なんとか寝たので、そこまでするほどではないなと。

朝になって起きてはみたものの、
まだ痛みが続いているよう。
これは、今までにないパターンだ。

いつも、朝にはケロッとしていたので、もう何度もこんなことはあったけれど
痛くもない人を病院へ連れていっても仕方ないので
行った事がなかった。
でも、今回は、まだ痛がっているし、一度見てもらうにはいい機会かなと思い、
朝イチで、県立病院の小児科へ行ってみた。
早く行きすぎて結局1時間半待った…。
看護士さんに「え!足が痛いの!だったら整形じゃない!」と言われつつ
「でも、正直いきなり整形へ行った方がいいかの判断もつきかねるので
小児科の先生に判断を仰ぎたくて」と言ったらそうしてくれた。

精神的なものも多大に影響して痛くなる、甘えだ、という
見解もある「成長痛」なのですが、
今回の痛がり方を見ていてあきらかに「精神的」だけではない!と確信は
していた。でも、素人ですから何が正しいのかわかりません。

小児科の先生は、話を聞いてからざっと足を触診して
「小児科的には、問題ないように思います。外傷はない。でも痛がると聞いて
一番心配なのは腫瘍ができているかどうかですが、もし、なんかあるなら
その場所だけが痛いはず。特定の場所が痛いのではないなら腫瘍ではない」
でも、その場で紹介状を書いてくれ、整形に回してくれました。
石垣島に1か所しかない整形外科。しかも外来で看てくれる曜日が決っていて
ものすっごい混雑している。たまたま今日は外来の日だったので
「時間かかるけど、今日にしますか?」と念をおされた。
痛がるもねちんを放っておけないので「お願いします」と即答。
今日で3日仕事に行けないでいるけれど、もう、しょうがない。
今日、看てもらえるだけでラッキーだ。

足と股関節のレントゲンを撮ってもらい、
先生に話しを聞く。
「レントゲンを見ても、特に問題はないですね。この時期の子どもは、
まだ軟骨が固まりきっていなくて、かなり軟骨の占める面積が広いんです」
膝関節や股関節の骨の写真に、明らかに黒い線が入っていて、
まるで骨がつながっていないように見える。
そこが軟骨なんだそうで、14歳頃になるとそれが縮んできて、
大人はその線がぜんぜん見えなくなってしまうんだそう。

筋肉と骨の成長の具合は同時ではなく、
筋肉だけが成長して来てしまうと、骨が引っぱられるような形になり
一番弱い軟骨部分に負担がかかるから
それで痛むのだろうと先生に説明を受けました。
でも完全にそれが原因ですとも言いきれないと。
成長期の足の痛みの原因は、解明されていない事が多いのだそうで
もう、全部ひっくるめてカルテ的には「骨端症(こったんしょう)」と
言うそうです。文字通り、骨の端が痛いからそう言うんだそうです。

しかし実際まだ痛がっているのですが、どう対処したらいいんでしょうかと
相談したら、「お薬出しますね」と。
え!薬が出せるの!とびっくり。あまりにびっくりしたので
「プラセボですか?」と聞いてしまった。
(偽薬というか、薬を飲んだと言う安心感で落ちつかせるためのものだと思った)
先生、苦笑しながら「そうではなくて、弱い痛み止めです」
あ~そうか。痛いんだから、痛み止めでいいのか…。

結局、10回分の痛み止め(熱があったら解熱剤にも使える
ごく普通の痛み止め)もらって家に帰ってきました。午後1時半すぎ…。
はぁ~~時間かかったなぁ…。

病院の売店で買って来た弁当を食べ、もらって来た薬を飲ませて
もねちんには5時間目だけ学校へ行ってもらいました。

でも、帰って来てからもまだ弱いながも痛みがあるようで
薬ちょうだいと。
「だめだよ、時間あけないと。痛くなってから飲むようにしないと
効かなくなるよ」
そう言ったら納得したけれど、こんなことも言っていた。
「学校で、ぼーっとなってきて、○○に声をかけられたんだけど
返事ができなかったんだ」
そうかぁ、痛み止めは寝ているときしか使えないな…。

でも、痛がるからって痛み止めを飲ませているだけでいいのかという
気持ちがすごくある。西洋医学ではそんな対処療法しかないのだろうけれど
鍼灸とか整体とかそういう方面を利用して、症状の緩和はできないのだろうか。

で、東京で整体医院を開業している友人に電話して相談してみた。
今日病院では話せなかった(というか忙しそうで聞いてくれなかった)細かいことまで
いろいろ聞いてくれて、
「正直、成長期の子どもの診断が一番難しいんだ、原因を特定できない」といいつつも
「整形で、レントゲン撮って異常がないと言われているのだから
ボクも深刻な病気ではないとは思うのだけど…。やっぱ、筋肉の発達と骨の発達の
バランスの不均衡のせいな気がする。なんか運動始めてない?」
始めてる。
「新しく、不安になるような事は?」
ある、歯科矯正。
「そっち、梅雨に入ったよね?」
入った。気圧の変化も大きいの忘れてた。
私は台風になると頭が割れるように痛くなるんだった。

もし、針とか、整体とかで子どもも看てくれる先生が
そっちにいるのなら、相談してみる価値はあるよ。
子どもは、難しいから嫌がる人が多いんだけどね。
でも、筋肉や軟骨の痛み自体は、
針でも整体でも緩和させられるんだから。

そうアドバイスしてくれました。

痛いからって足をぶんぶん振り回すもねちんを横目に、
ちょっとまた時間作って、鍼灸院か整体に相談に行かなくちゃな
と思った次第。

結局、就寝まぎわに2度目の痛み止めを飲ませ、寝付かせました。

あ~もうクタクタだよ…。