$石垣島ゆがふ日記

母の日ですね。
いまだに、自分が該当者だという意識よりも先に、
「あげたいけど死んじゃったしな」という意識が先に立ちます。

でも、今年は、もねちんのおかげで
「母の日ってうれしいなぁ」と心の底から思いました。
自分の誕生日よりよっぽどうれしい。

もねちんが描いた母の日の絵画コンクール(八重山毎日新聞社主催)の絵。
$石垣島ゆがふ日記
これが「入選」に選ばれて、今、マックスバリュやいま店の肉売り場に飾られています。

入選したと言うことは、そりゃうれしいではあるが実はあまり重要ではない。
なぜなら、審査基準が曖昧であるし時の運もあるから。
なにより、担任の先生や園の方針でかなり賞に選ばれる確率が
変わって来ると言うからくりを実体験で知ったから。

もねちんは、1年生のときも「教育版画コンクール」というので、
「佳作」をとっているのです。
だけど、このコンクールも学校ごとに膨大な人数が賞をとっている。
そして、不思議なほどどの作品もディティールがそっくり。
手の指の感じとか、関節を折り曲げたポーズとか。

だいぶ、先生の「指導」が入っている…。

まあ、版画に関しては技術的な難しさがあるので
特に低学年の作品に関しては仕方ないのかもしれないけれど
その他、年間数多く開催される絵画コンクールでは
常連さんの学校が明らかに存在し、
名を連ねない学校や学年は入賞者が1名もいないということがよくあるんです。
担当の先生が熱心に応募してくれる先生だと
一挙に入賞者が増え、そもそも応募しないという先生も多いので
その先生に当たるとまったく名前が挙がって来ない。

それが悪いというわけではないんです。
ただ、大体そんな感じなので
入賞すること自体にはさほど重きを置いていないというだけ。
(しかし、さすが上位入賞者の絵はすばらしい!)
でも、描いた本人のモチベーションはコンクールに応募するというだけで
かなり高まっているし、
その作品が評価されればいっそう絵を描く事が好きになる。
今年のもねちんの担任の先生は、
いろいろ応募の機会を作ってくれる先生のようなので
事実、楽しみなんです、これからも。

でも、なにより、目の前にある作品そのものですからね、なにもかも。

もねちんは、気合を入れたときと入れない時で
すごく絵のレベルに差がある。
下の記事のアカハチさんの絵は、気合30%くらいの感じ。幼稚っぽくて。
まあ、あのテイストも私は好きなんです。Tシャツにしたいくらいw

で、今回のこのおかあさんの絵には、気合120%の意気込みが感じられた。
それが、いちばんうれしい。

誰かと比べてどうだとか、いちばん無意味なことでしょう、絵って。
個性的かどうか、それがすべてだと思っている。
その点に関して、私の中で明らかにこの絵は合格です。

実は、この絵、描き直しているのです。

少し前に、学校で、今おかあさんの絵を描いているよーと聞いていたのですが
しばらくして
「おかあさん、はだいろのクレヨンがなくなった!」と言われたんです。
一番先に減るよね…。
で、サンエーでバラ売りしているという情報を得たので
行ってみたんですが、バラ売りはしていなかった。
でももう他を探す時間的余裕がなかったので(どこにあるのでしょうか?)
「も~!しょうがないなぁ!!!」と不平たらたら言いながら
16色のクレヨンを買って持たせたんです。
そのことを、もねちんの日記に書いたら
「それは散財でしたね!でも、もねさん、
すばらしい絵を仕上げましたから、期待していてくださいね~」
と先生からお返事をもらっていたのです。

だから、「もねちん、やったじゃん!」と言ったら
「だけどね、今日ぜんぶやり直したんだ」と。

「え?洗濯の絵じゃないの?」って聞いたら(最初そう言われていたので)
「顔が、変になっちゃったんだよ。それで、どうしようかすごく迷ったんだけど
描き直した。こんどはお花に水をやっているのにしたよ」

せっかくがんばって色を塗っていたのに…。

私は、メガネをかけています。
だから、もねちんは最初メガネをかけた私の姿を描いていたそうですが
メガネのフレームの色が肌色に混ざり込んで汚くなってしまったそうです。
たぶん、最初に描いちゃったんだね、メガネ。
で、どうにも納得いかなくて先生に相談したら、
メガネは描かなくてもいいと言われ、決心して全く別の絵にしたんだそう。

2枚目の絵も、腐らずに気持ちを込め描きあげたんだね、それは見てすぐわかる。

だから、もう、それだけでうれしいのさ、
最高のプレゼントさ!

もねちん、ほんとにありがとう。
しかし、この絵、私よりばーばに似てるよね…w