$石垣島ゆがふ日記
本土から知人が来島していたので、
いっしょに西表島に行ってきました。

西表は、過去何度か行ったことはあるのですが、
ぜんぶ石垣発着の日帰りツアー。
由布島へ水牛車で渡ったりサキシマスオウノキを見たり。

自由に歩ける土地勘もないし、
もねちんもいることだし、
ということで、今回もツアーにしました。
だけど、なにか「初めて」が欲しかったので
石垣島ドリーム観光のツアーにしてみました。
(まだ行った事のなかった船浮へ行くコースを選択)

プレミアムドリームではなく、普通の定期路線ですが…。
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約45分で西表島上原港。

ここからマイクロバスで1時間ほどドライブ。
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私たちの他に、沖縄本島から来たと言う初老のご夫婦。
つまり「沖縄率」めっちゃ高くて、質問も、微に入り細にわたりw
運転&ガイドの方が、西表島で生まれ育ったにーにーだったので
そんな私たちにうってつけ。
ガイドというより、世間話な感じで、とってもよかったです。ありがとう、にーにー。

潮の関係で、船に乗るイベントを午前中に集中させるそうで
本来の順番をぶっとばして浦内川へ。そこから、軍艦岩までボート遊覧。
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仲間川へ行くコースだと見応えのある「サキシマスオウノキ」へ行けるんだけど…。
でもこっちもすごく気持ちがよかった!
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川の水と海の水が混じり合った汽水域に形成される「マングローブ」。
八重山でマングローブを構成するのは
オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3種類ですが
本来は、海水に含まれる塩分は苦手なのですって。
だったらこんな所に生えなければいいのにねって思うんですが…w
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黄色い葉っぱが水面にたくさん落ちているのですが、
これは、根っこから取り込んでしまった塩分を
一つの葉っぱに集中させて溜め込み、それが満杯になったら
落葉させるんだそうです。それがこの黄色い葉っぱ。
だから、この葉っぱ、しょっぱいんだそうです。食べてないけど。

他のツアーからのみなさんは、軍艦岩で上陸し、滝までトレッキング。
私たちは、そのまま乗ってきた船で逆戻り。

そして、白浜港からまた別の船に乗り込み、「船浮」へ。
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西表島は、島の90%はジャングルで、人の住んでいる場所も
すべてが道路でつながっているわけではないんです。
船浮も、陸路で行けないことはないんだそうですが
よっぽどの事がない限り船で行くのが普通だそうです。
この辺りは水深が30mくらいあるんだそうで、
台風など緊急事態の場合、外国からの船などが避難する港にも指定されているとか。

おなじ西表島なのに、もう、ほんとにここだけで小さな島の感覚。
鳩間島っぽい感じだった。
(船浮といえば、最近では音楽祭も有名で
今年も4月18日にこの地のかまどま広場で行われるそうです。
船浮出身の池田卓さんはもちろん、宮古出身の下地勇さんなども
出演されるそうですよ)
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すごい勢いで走っています!なぜなら!

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おなかが、ぺこぺこだったから!w ここでお昼ご飯だよ~!
「舟憩いゆめや」 
クファジューシーと、みそ汁、もずく、デザートは、氷の入っていないぜんざい。
ジューシーの味付けも、みそ汁もすごく上品でおいしかった。
地元で穫れた魚を一度揚げてからみそ汁に入れてあって、
魚が苦手な私も、ぜんぜんオッケー、パクパク行けました。
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昼食後は、集落を散策。

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ほんとに静かで美しい場所だった。
でも、台風の時とか、病人が出たときとかは大変なんだろうなぁ。
石垣にある琉球真珠の養殖場なんかもあったんだけど、
びっくりしたのは戦跡の多さ。

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こんな、手掘りのトンネルを抜けた先には…。


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特攻艇格納庫。
実際には、終戦を迎えたため、ここから特攻艇は飛び立っては
いないそうなのですが、飛行機はここにあり、
訓練を行っていて、いつでも飛び立てるようになっていたんだそうです。

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弾薬庫。

沖縄の「戦争に関するもの」をいきなり目の前に突きつけられて
正直たじろいでしまいました。
あまりに明るい太陽、美しい花々、真っ青な海。
それらとの対比に、頭が混乱するような感じ。
でも、それもこれも、みんな現実なんですよね…。
変に仰々しく保存されていないだけに
なおさら真実味を感じることができました。

またトンネルを抜け、
ちょっと暑さで息切れするぐらい(っていっても15分くらいかな)
歩くと、そこに広がっていたのが!

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この「イダの浜」。
はぁ~。うつくしい。
なかなか来れない場所だからこそ、美しいのだ。
シチュエーション的には石垣の明石の浜っぽい感じでした。
(私の乏しい選択肢の中で一番近いのは…ですが)

おかあさーん、ズボンがぬれたよー

と、にっこにこで報告された…。
うそつけ、着てるものぜんぶ濡れてるじゃん…。

「着替え、この1組しかないからね、もう濡らさないでね!」
と釘を刺してお着替え。
まだ別の浜にも行くんだけど…若干不安…。
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同じバスで回っていたおじいとおばあは、アダンの木の下で休憩。

このあと、船浮港から白浜までグラスボートで戻ったのですが
石垣ではちょっとお目にかかれない規模の珊瑚礁を満喫。
なんと、ウミガメものんびり泳いでいました。
自然の海で泳ぐ大きなウミガメを目の当たりにしたのが
初めてだったので、おもわず
「ウミガメ!あっちあっち!」と大騒ぎしてしまった。
でも、私だけだったみたい、しっかり見ることができたのは。
ああ、みんなに見せたかった…!!!

西表は、石炭採掘もさかんだった時代があり
いまでも炭坑跡がたくさんあります。
そんな跡地を船上から見たり
テレビで有名な真っ裸で暮らすおじいのいる島を見たりして白浜港にて下船。

最後にバスで、もねちんが一番楽しみにしていた「星砂の浜」に行きました。
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竹富島の比ではない、手のひらにたっぷり星砂がついてきます。
ちなみに、星砂は、「有孔虫」という原生生物の殻です。
星の形と太陽の形があります。

しかし、じりじりと照りつける太陽の暑さにやられ
「おかあさん、途中にあった売店で星砂買おう」とのたまうもね。
おーいおまえなぁ!

結局買った…
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この売店のおばぁが、なんとガイドのにーにーの実のばーちゃんだった。
もねちんにサーターアンダギーくれたw

そして、帰りの船に乗るため上原港へ。
船が離れる間際、深々とお辞儀をし、
そのあとは、ずっとぶんぶんと両手を振り続けて
見送りしてくれたにーにー。
今日はあなたのガイドで幸せでしたよ、ありがとう!

石垣に着き、その足で夕飯(金城で焼き肉!半額だったよ)を食べたのだけど
その時はなんとも言ってなかったもねちん、
家に着いたとたん、「まだお船に乗ってるみたいにフラフラする~」と
言い出し、ばったり寝てしまった。

約10時間の西表島滞在でした。たのしかったなー。