今日は、「旧暦の1月8日 みずのえ とら」
旧暦のお正月明けて、最初の寅の日です。

毎年、その年の干支の最初の日に行われるのが
生年祝いの集大成ともいえる風車祭(カジマヤー)。
沖縄本島にはない、八重山独自のお祝です。

数え97歳でまた子どもに返るとの謂れから、
子どもの玩具である風車を持ってお祝すると言われています。
集落を風車で飾られたオープンカーに乗ってパレードするスタイルが
一般的で、私も初めて見たときには
度肝を抜かれました。な、なんて派手な行事…。
しかし、カジマヤーには他に「四つ辻」の意味もあるそうで、
明治の頃までは、死に装束をつけて集落を回ったという
記述もあるそうです。
くるくる回る風車といい、この謂れと言い、
イメージとして浮かんで来るのは「輪廻転生」という言葉。

今日から97年前は大正2年だそうです…気が遠くなる。

今日はたまたま寅の日が日曜日に当たったので
見物人も大勢でそれはそれはにぎやかでした。
私も見に行くことができてほんとによかった。
今年カジマヤーを迎えた集落内在住の方々は全部で6名!
石垣市ではないんですよ、集落内だけでです。

もねちんたち小学生と幼稚園生も、パレード要員です。
今朝は体調も回復し、張り切って9時に学校へ出かけて行きました。
そこからみんなで公民館前まで移動。
私は10時前に公民館まで行きました。
すでに車もスタンバイしていて、すぐにパレードがスタートしました。

先頭きって小学生の鼓笛隊が歩きます。
高学年が楽器、フラッグ、中学年がリコーダーとピアニカ、
それからポンポン、幼稚園生と1~2年生は風車を持って歩きました。
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もねちんたちは、風車隊です。
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そのすぐ後からいよいよ主役たちの乗ったオープンカーが登場します。
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先頭は今日の黒一点のおじい。
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ポルシェとか、なんとかとか、よくわからんけど
カジマヤーのときに、決まって登場するすごい車が次々と!
だけど、あまりにゆっくり走っているからか
ときどきエンストする車が数台。
後ろにずるっとバックしてしまい、歩いていた人に突っ込みそうになって
ひやっとした場面もありました。
そんな車と主役のおばぁたちです。
みんな、晴れやかで誇らしげでした。
そして、同乗しているお子さんやお孫さんや、ひ孫さんたちの
やさしいまなざしがなんだか見ていて涙が出そうでした。

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おめでとうございます! といちおう声をかけながら撮影していたのですが
たいして大きな声でもなく、しかも騒がしい屋外の事。
でもしっかり私の方を見てくれてにこっと手を振ってくれたりして
ほんとにもう、すごいよ97歳って何度も思った。

沿道で、風車を持っていない人には、次々とこうして配られていきます。
もちろん私ももらいましたよ。くださーい!って!
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10分ほどでしょうか、たいした距離ではないのですが
中間地点である広場に到着すると、オープンカーがズラリと勢揃いします。
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公民館長、市長の挨拶、万歳三唱、婦人会の踊りが行われ
最後はモーヤーです。
いや~!もう、かなわん!って感じ。みんなすごく楽しそうに踊るんだもの。
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そして、またパレードが出発。
集落内の海側の道を通って、終点の公民館前に到着。
昨日までの寒さが嘘のような、暑いくらいのお天気に恵まれました。
雨だと、すごく大変なので、本当に降られなくてよかった。
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寅年生まれの小学生から成人まで、公民館でお祝いしてくれるみたい。

もねちんたちは、該当者ではないので
小学校へ戻りました。
そこで、参加賞でもないんだけどお祝の紅白まんじゅうをいただき解散。
11時半頃だったかな。
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がんばって歩いて、おみやげもらって良かったね。

ニッコー製菓のおいしそーな紅白まんじゅうでしたよ!
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