熱研の親子で大豆作り企画。

昨年9月5日に大豆を植え付けに行き、
10月17日には枝豆に育った様子を見に行ってきた。

その後、11月8日には自宅でも、いただいていた豆からプランターで育てた
枝豆を収穫。枝豆ご飯にしました。

そして、今日、収穫した大豆で「豆腐を作る」ところまでやってきました。
午後1時、健康福祉センター2階の調理室に集合。
$石垣島ゆがふ日記
まずは、熱研の方や、講師のとみやま豆腐の社長さんからご挨拶とレクチャー。

残念な事に、みんなで植え付けた大豆は、
黄大豆は上等だったものの(ウチはコレ植えた)
緑と黒大豆は虫がついたのと、豆自体が小さく量も少なかったために
収穫したものでは豆腐作りの分量をまかなうことができず
買ったものも混ぜたとの事。
やはり、夜の気温があまり下がらないのがひっかかったそうです。
昼間、光合成でせっかく蓄えたでんぷん質を、
夜の気温が高いために呼吸するのに使ってしまうんだそうです。
石垣の気候は「ぜーぜーはーはー呼吸している」みたいなもんだそうで。
だから、実の大きなおいしい大豆にするのがむずかしかったということです。
でも、枝豆までなら立派においしいのができる(実際うちでも作ったし)ので
また作ってみてくださいねということでした。

調理実習は、参加者を3~4人ごとのグループに分け行われました。
私たちは、一人で参加していた女性の方と同グループになりました。
ちゃっちゃと動いてもねちんにも優しくとても頼りになる方でした。
(最初、もねちんのことを「ぼく」って呼んでいたけどw)

まずは、水に浸しておいた大豆を各班ごとに分配。
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大豆お茶碗1杯に対し、水2杯をミキサーにいれスイッチオン。
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ていねいに撹拌したら、絹の濾し布をしいた鍋にざーっと移します。
そして、ぎゅうぎゅう中味を絞ります。
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これを6回分繰り返し、鍋の8分目くらいまでいっぱいにしました。

濾した後のカスが「おから」です。
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鍋を強火にかけ、わいてきたら火を弱めます。
最初に豆を絞ったときに泡がたまるのですが、
それは「フタ」になるので沸騰するまでとってはいけないそうです。

鍋の口から溢れそうになったらいったん火を消して
泡をていねいにとります。
底の方からすくいあげる感じでアクを引く要領で。
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ちなみに、この段階で濾して、きれいになったものが「豆乳」。
これは、最後に黒豆をもらってきて作った豆乳です。
カフェオレのような色になりました。
沸騰してすぐくらいの豆乳は味が濃いけれどサラサラ。
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さて豆腐作りの方ですが、泡をきれいにとった後、
すぐに一度「生湯葉」をとりました。
とろっとろでおいしい!
だけど、ここでぐずぐずしていて湯葉を作りすぎると
豆腐にならなくなってしまうんだそうです。
なので、さっさと次の工程へ。

豆腐にするためには「にがり」が必要なのですが、
そこんとこは石垣島ですから!
海水をそのまま使っちゃいます。
ペットボトルからドボドボ注いでいるのは、明石の海水です!
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にがりなら、きっとずっと少ない量でいいのでしょうね…。
海水なので、このペットボトルの3分の1以上入れましたよ。
だけど、加減がわからないので、豊見山社長が登場。
「ん~もうちょっとだなー」と3回くらい注ぎ足しました。

海水を入れたら、すぐにお玉でかき混ぜるのですが
「そーっとね!」と言われ、そーっとやったつもりなんですが
2度も「まだ早すぎ!もっとそーっと!」と言われ
豊見山社長に実践してもらいました。
それはそれは
ものすごーくそーーーーーっとでした。
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ある瞬間から鍋のの豆乳が白い塊と透き通った液体に別れてきて
どんどん塊が増えてきます。
豆乳状の部分がなくなったら、この段階が「ゆしどうふ」。
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海水をわりとたっぷり使っていたので
塩味もだいぶ効いていた。
アツアツのをフーフーしながらもねちんが試食。
NHKやケーブルテレビのカメラに囲まれながら
がんばったんだけどいい笑顔にならない。
それでも「おいしい」って言ってたんだけど…。
それどころか、その直後私にだけ聞こえるように
「は、はきそう…」
なんだって! おい!
慌てて、トイレに連れて行きました。
熱すぎて、一時的に脳貧血みたいになったみたいで
頭もフラフラだし気持ちわるいと。
結局吐きはしなかったのだけど
この後からもねちんは一時戦線離脱。
畳の部屋でごろんと横になって耐えていました。
たぶん、調理実習室に充満していた大豆の香りにもやられつつあったんだろう。
いい香りなんだけど、きつかった。大きな鍋10個くらいあったからねえ…。

さて。もねちんを気にしつつ、調理台に戻ってみると、
クライマックスにさしかかっていました。
木綿の布が敷かれた豆腐の木枠に
ゆしどうふが入れられました!
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木のふたをして、上からぎゅうぎゅう押さえつけます。
こうして、底から水分を流して固めて行きます。
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ものすごく力のいる作業で、この写真を撮った後、
私も加わり二人掛かりでぎゅうぎゅう。
しばらく押したらふたを取り布のたるみを直し、またふたをして押す。
その繰り返し。
それでもまだ力が足りなくて、最後は屈強な男性スタッフに交代してもらい
めいっぱい押しました。

そして、木枠から取り出し、お皿に移します。
ここクライマックスですから!NHKもこの瞬間を狙いますW
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ほっかほかのでっかい島豆腐ができ上がりました!!
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でっかいとはいえ、あの大きな鍋たっぷりの豆乳の量を考えると
「コレだけになっちゃうんだ」という感じ。
どうりで濃厚なはずです。

どの班も、最高の出来映え!
豊見山社長も満面の笑み。
右手の豆腐が黄大豆、左手のが緑大豆で作った豆腐です。
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このあと、おからを使ったレシピも紹介され
(その間、私は黒大豆で豆乳を作っていたので
見ることができなかったのですが)、
この後は、みんなで試食。
もねちんも、調子がイマイチだったにもかかわらずたくさん食べました。
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おからも、できたてなのですごくおいしいわけです。
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豆腐、私はじっこが好きなので、
あえて形の悪いはじっこばかりのっけて来ていますが…w
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黄、緑、そして黒大豆で作った島豆腐です。
同じ黄大豆で作った豆腐でも、班によって
固さも塩加減もまちまちだったので
色による味の違いは、正直よくわからなかったのですが
とにかく、おいしいのは間違いない。
内地の豆腐しか食べた事のない豆腐好きの人に
ぜひ食べてもらいたい、沖縄の食文化の一つです。
おいしいよ~島豆腐。

お腹いっぱい食べたけれど、まだまだたくさん残っていたので
豆腐もおからもおみやげにもらってきました。

帰りの車で、もねちんはさらにグッタリしてしまい
家に着くなり布団に倒れ込んでしまいましたが…。
7時間後(午前1時!)に復活。

おにぎりとおでんをたべて再度就寝しましたw
(朝になったらカジマヤーパレード参加です)

すばらしい企画でした。
また親子で参加できるプログラムあったら行きたいなー。

※追記:翌朝のニュースで写っていました!w