午後2時過ぎ、仕事場で作業中に、もねちんから電話があった。
私の仕事は、簡単に電話には出られない環境なので
主任から「お嬢さんから電話だよ!」と言われたとき、
もうそれだけでかなり慌ててしまい、
どたばたと電話口へ向かいました。

「お、おかーさん! 学童に電話を何度してもつながらないんだよ!」
「えー?」
「どーすればいいの!もうなんどもなんどもかけてるけど
ぜんぜんつながらない!!うっうっ(泣)」

普段は、下校時刻になったら、学校の公衆電話から
学童に電話し、車で迎えに来てもらうのです。
私は、仕事が終わり次第学童へもねちんを迎えに行っています。

今日は市内の小学校の高学年が特別なテストをするので
その他の学年は4時間の短縮授業だったのです。
運悪く、そんな日に、学童に電話が通じないと。
もちろん、こんな事態は初めてのこと。
だから私も、もうどうしたもんかと。

まず、もねちんは公衆電話からかけているし、
私は、すぐに自分の携帯を触れる状況ではなかったので
本当に学童の電話が通じないのか確認ができない。
確認するまでもねちんにそのまま待っていてもらうこともできない。
○分後にまた電話してというのも、もねちんにはちょっと難題だし…
(もっと普通の状況であれば大丈夫だと思うけど)。

どうしたもんかと思ったけど、瞬時に判断しなくてはならず
「お家に帰って、玄関の前にいて!」と言ってしまったんです。
「うんわかった!」ともねちん。
そのあと、誰か男の人の声がちょっとして、その人に向かって
「お家に帰りなさいって」と言っている途中で電話がぶつっと切れた…。

その直後、主任に事情を話して、自分の携帯で学童に電話をするも
ずっとお話中…。お話中の感じが、ちょっとおかしい。
確かに通じていない…。
でも学童に関係する電話番号はその一つしか知らされていない。

もうこうなったら仕方ない。
申し訳なさでいっぱいになりながら仕事を早退させてもらい、
一目散に家へ。
といっても、職場はちょっと家から離れているので、
着替えたりなんだりで30分以上かかってしまう。
(30分って、内地の感覚で言うと近いのだろうけど
石垣島の尺度で言うと遠いんです)

どきどきしながら帰ってみたら、駐車場で
仲良しのお友達といっしょにいました。
心配したお友達がずっとついていてくれた様子。
で、すぐさまそのお友達を送って行き、
何があったのか確かめるために学童まで行ってみる事に。

学童についたら、
「あら!こんにちは、どうしたんですか今日は!」と先生がキョトンとしている。
なので、事情を説明すると、
顔色を変えて電話のある建物へ確認しに行った。

「ごめんなさい!受話器が上がっていたそうです」
「は~~!? 今日は、4時間の小学校が多いから
もね以外も困ってる子がいたんじゃないかな」
「すみません~~」

ってなわけで、原因が分かってほっとしたけど
正直かなり困った事態だコレ。
私はパートタイマーなので、
仕事を切り上げて帰って来たら収入が減ってしまうのだ。
今日は2時間分、仕事できなかった。
それに、こんなことが起きている最中に
もしも、もねちんがなんかの事件事故に巻き込まれたらどうすんだ。

園の電話番号一つしか教えられていなくて
それがこんなことになってしまうと、もう、どうにもできないことを
訴え、担任の先生の携帯番号を教えてもらう事に。
そして、もう、今日はこのまま帰りますといって
もねちんと家へ帰ってきました。

途中で買い物をしていたのだけど
そのときに園長先生からも電話をもらい、
何度も何度も謝られました。
そして「こう言う場合の対応策も考えますので」と言われました。
ぜひそうしてもらわねば。

家に帰ってきて、いろいろ状況を確認したのだけど
会社にかけて来た電話を切る直前に一瞬聞こえた
男の人の声…なんと校長先生だった!

いくら電話をしても園につながらなくて
パニくっていたもねちんが
通りかかった校長先生に助けを求め
事情を理解した先生が自分の携帯で園に電話してくれ
それでも通じないので、
私の職場の電話番号をもねちんにかわってプッシュしてくれ
もねちんが電話を切るまでいっしょにいてくれたのだそう。

どうしようもなかったら、校長先生が連れて行ってやるから
安心しなさい!

そう言われたそうです。

もねちんの大好きな校長先生…。
ありがとうございました。

そして、あとからわかった事ですが、
受話器が上がっている時間帯、困った事態に
陥ったのはもねちんたった一人でした。
あとの子は、電話をかけずに自分で歩いて来る子か
時間帯がずれていたので被害がなかったそうです。

運が悪かったねえ、もねちん。
しかし、焦りましたよ。
ヽ(;´Д`)ノ