土曜日の晩、ごはんを食べ終わったあとに、
もねちんが「もねがわるいのかな」と、こんな事を言い出した。
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給食当番の時、k君が毎日「もねとは持ちたくない!」
といって、大食管(でっかいおかず入れ)を持ってくれないんだよ。
どうしてって言っても、教えてくれないし。
先生に言っても、係を変えてくれないけど、k君は持たせてくれないから
もねは牛乳パックを28個(クラス全員分)洗う係になったりしてるんだ。

この前は、しかたないから小食管を一人でがんばって
運んでいたんだよ。
そして、後ろを振り返ったらね
k君が、mちゃんといっしょに大食管運んでるんだよ?!
mちゃんとだよ!
もねとは、やらないって言ってるのに!

もね、それ見てもう、かんっかんに頭きてさぁ…
もう、どうしたらいいのかわかんないほど頭にきてさぁ。

…おかあさん、もねのなにがわるいのかな。
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1週間、なにもそんなこと言わないで当番やってたくせに
日曜の夜になって大爆発したw

だいぶ悩んでいたみたいなんだけど…
こんな具体的に悩んでいたなんで、びっくりやらおかしいやら。

mちゃんは、クラスでダントツに背が高い女の子。
もねちんは、クラスで2番目に小さい。
kくんのことは、私は知らないんだけどどうやら背は大きいらしい。
だから「もねちんとだと、背丈が合わなくて
階段とか歩きづらいからじゃないの?」
って言ってみたら、ますますプンプン怒って
「もねが小さいのは、もねが悪いわけ~?」って。
ちょっとこちらもタジタジとなってしまい
「いや!ぜ、ぜんぜんわるくない!」
「じゃあなんでよ!」
「…う~~ん。男の子だからな~、女の子が苦手なのかも…」
「だって!mちゃんとは持ってるんだよ?」

そんな状況で1週間投げ出さず、あきらめず、
当番の他の仕事をきちんとやったんだから
あんたは上等よ。よくがんばったよ。

自分のまわりにいる人全員と
同じように仲良くなれないときだってあるんだよ。
だけど、そんな人とも
なんとかうまくやって行かなくちゃならない事が
いろいろあるんだよ。それは大人になってもいっしょだよ。
そういうことを教えたくて、先生は
当番の仕事を変えてくれなかったのかもしれないよ?

そう言ってみたけれど…。
難しいよね…。

だけど、とにかく、次に給食当番が回って来るのは3週間後っぽかったので
「そのときになったらk君は、
そんなこと言ったの忘れちゃってるかもしれないよ。
でも、もしまだそんなふうに言ってたら、教えてね。
そのときまた考えよう」
「どうするの?」
「う~ん…今、もねちんが自分の気持ちを話してくれたように、
もういちど先生に話してごらん」
「だって、当番は変えませんって言われたのに」
「じゃあ、もねちんから相談があるから時間を作って話しを聞いてくださいって
先生に頼んであげるよ。だから自分で相談してみな」
「わかった」

それで、そのとき一応その話は終わったのだけど。

昨日、たまたま私の友達から電話がかかって来た時、
「おかあさん、ちょっともねにかわって」というので
電話を渡したら、その友だちに向かって
「ちょっと長い話になっちゃうんだけど…きいてほしい…」とか
いきなり相談モード。横で聞いていた私ビックリ仰天。
そして、この問題を語り始めた。
しかも超かいつまんで。
だから、友人はチンプンカンプンだったと思うのだけど
でも、もねちんの真剣さと深刻さは伝わったらしくて
ぜんぜん子ども扱いしないで聞いてくれていた。
「おかあさんは、もねが小さいからじゃないかって
いうんだけど、○○○さんも、同じ?」とか締めくくっちゃって。

あーびっくりした。
いつの間に、こんな込み入った話しを長々できるようになってたんだ。

友達は、「ごめん、もねちゃんにちっともいいアドバイスができなかった」
って言ってたけど、もねちんは、聞いてもらえて、
すごくすっきりしちゃったらしい。
私とその友人にすっかり吐き出して。

で、今日。

学童にお迎えに行って、スーパーで買い物してたら唐突に
「給食当番の班、替えますってさ」と。

「え?先生がそう言ったの?」
「うん。もね、今日、先生にお話聞いてくださいって言いに行ったんだよ。
そしたら、聞いてくれた。それで、2学期になったら班をかえますって」
「それはよかったね。来週から2学期だもんね」

てなわけで、たぶん、先生はもねちんの話しがあろうとなかろうと
最初から2学期になったら班編成は替える算段してたんだろう。
でもまあ、これでいちおう解決!w