オレな、お外で生まれて自由気ままに生きてきてん
でな、この前ブーンて音がするヤツに足轢かれて、その後は足が痛くて歩き難くかってんやん
そしたら、そんなオレの事を気にしてくれるヒトがおってな、カゴの中に美味そうな餌があって食べたろおもたら、そのままガシャーンやん
「何事や?」
とりあえず、フーシャー言うたってんけど…
で…
気づいたらオレの足、前と違う。
知らんうちに痛いとこ切って縫ってくれたんやて。
で、ついでにオレのタ◯タ◯も無くなってたわ
それから、毎日美味しい餌もろて、足も段々痛くなくなってきたら、先生って呼ばれてるヒトがオレの足をじっくり診て、「ダイジョウブ」って言うてくれたわ。
でそこからやな、みるくの会の会長Tさんちでしばらく世話になって。
おばちゃん、美味しいゴハンたっぷりくれて(足りひん時はオレがニャー言うたらまた入れてくれるねん)トイレもキレイに掃除してくれたんやで。
他にもたくさん猫おるのに、オレって特別や、V.I.Pいうやつ
でもな、いつまでもこんな生活してたら猫やのにナマケモノになるやん。
それに、足の筋力が低下するからなるべく早くリリースしてって先生が言うてたらしい。
久しぶりの匂いここはオレがずっとおったとこってすぐに分かったわ。
カゴから出る前にオレの好きな餌をくれて、扉が開いたから思わず一目散に走ってしもたわ。
カゴの中におる時、オレの顔をジーっと見て「マタ、ゴハンタベニキテネ」って言われてんやん。
オレってこれからも自由気ままに生きていくけど、またゴハン食べさせてな。
ありがとさん