2024.2.5(月)

雪柳 

 雪柳は「雪」であり「花」だった。

「冬」であり「春」だった。
 白という光の中に、春と冬が溶け込んでいた。
まるで、希望と苦悩か゛渾然一体になっている青春時代のように。

 青春は、苦しい。悩みばかりだ。しかし悩みがあるから、心は育つ。

うんと悩んだ日々こそ、一番不幸だと思った日こそ、あとから振り返ると、一番かけがえのない日々だったとわかるものだ。

 だから苦しみから逃げず、苦しみの真ん中を突っきってていくことだ。

 寂しければ、その寂しさを大事にすることだ。寂しや悲しさを、遊びなんかで、ごまかすな。使い捨てるな。耐えて、耐えて、自分で育てる「こやし」にしていけ。

 逃げたくなることもある。でも雪柳は動かない。雨の日も、寒風の日も、じっと自分の場所で根を張って頑張っている。

頑張り抜いたから、みんなのほうから「きれいだねぇ」と来てくれる。

 人間も、魂の根を張ったところが「自分の故郷」になる。

 完全燃焼したところが、心が安らぐ「自分の居場所」になる。

         キラキラ

 感謝のできる人は幸せな人だ。

雪柳は太陽への感謝を忘れない。太陽はいつも、惜しみなく光を注いでくれた。

いつも、ありのままの自分を、そのまま受け止め、光でつつんでくれた。

だから今、雪柳は「太陽への恩返し」のように、明るく周囲を照らしている。


まだまだ続きますが…

心にしみるエッセーでしたチョキ


雪柳