マタニティ―フォトとやらに思うこと | 写真で見た世界 in韓国

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在韓日記
在韓23年目。
殺伐と整理のつかない日常や感情を写真で残します。
2018年黄金の戌年に息子が生まれ育児日記になりつつあります。
NIKON D850/NIKON FM2/MAMIYA PRISMAT NP

週末、産後調理院(韓国の産後ケアセンターのようなところ)を予約した際にサービスでついてくる

マタニティフォト(臨月フォト)なるものに行ってきました。

産後調理院を予約するとそこと提携しているフォトスタジオで無料で臨月写真をとってくれるという

韓国では一般的なサービス(のよう)です。

ただここで強調しておきたいことは私はこのマタニティフォトなるものにはまったくもって興味がありません。「無料」でなければぜったいすることもないことです。

10数年前友人がマタニティフォトをとってSNSにあげていたのですが、私が保守的な人間であるのか

まったくもって感動もなにもなくむしろじゃっかん引いたのを覚えています。

今は引くとかSNSに載せている人を見てもなんとも思いませんが、自分がやりたいなんておもったことは

ありません。

理由はいくつかありますが、一つはなんというか今も論議になる授乳写真を載せたりするときのような非常にデリケートな面なので、オープンにしたりされたりすると、何とも言えない気持ちになります。

もう一つは私は設定写真に抵抗があるタイプなので撮るのであればリアルなドキュメンタリー写真、

実際に基づいた(変に格好をつけていない)自然体の写真がいいのです。だからドレスをきて

お腹をながめてウフフフみたいな写真は私の実生活からはありえない場面なので、それを写真に残す

意味が感じられません。

私の理想とする家族写真はチョンモンガク作家のユンミネチプ(ユンミの家)のような写真です。

 

さて、それはどうあれ、サービスということだし、人様に公開しないで記念てことで撮ってもらえばいい

じゃんと主人に説得され、無料(タダに弱い・・・)という言葉に負けてフォトスタジオを訪れました。

 

スタジオではスタッフの人が非常に親切で気もちよく写真を撮ってもらうことができました。

こんなことは結婚写真を撮って以来だったし、12年前よりもスタジオのインテリアや小物なども

凝っていてすごいなぁと思いました。

 

それで、一通りの写真を撮り終えて、さっそく撮った写真を見せてもらう段階になったのですが、

そこで初めてマネーの話が出てドン引きしてしまいました。

頭ではわかってはいたのですが、今回撮ったファイルと子供の100日写真、1歳写真をアクリルパネル

にして、どうたらこうたらというパッケージを必要にすすめてくるのです。価格にして100万ウォン以上。

私は子供の50日まで無料でアルバムにしてくれるというから、最初からそれだけを目的に行ったのですが、「このパッケージとこのパッケージ、どちらもお得ですがどちらにしますか?」

と言われて魂が抜けそうになりました。

もうすでに半分強制?みたいな感じでびっくりしました。

 

そしてここで「韓国あるある」なのですが、こちらが契約しないというと急に表情が180度変わって

冷たくなるのです。

いやいや、冷たくなっても、勧めてきてもこんな写真で私はお金払いませんよと。

主人も私も考えは同じなので丁重に断りました。

最初から子供の100日写真なんかの営業をしてくるだろうとは予想はついていましたが

ここまであからさまされるとは。

 

なんというか、こういったマーケティングのやり方は・・・・正しいのでしょうか。

この歳になって断ることも、周囲の状況を把握することも可能ですが、10歳若かったら

断れずにしぶしぶ契約していたかもしれません。

 

正直撮ってくれた写真をみましたがある程度満足する写真もありました。

でも・・・「今回のカメラマンさんより家にあるカメラのほうがよっぽどよく撮れるしな。」とか

「だんなに撮ってもらったほうがよっぽど自然にとれるわな」

「結婚写真だってあんなに時間かけて撮った割になんどか見たあとはタンスの肥やしだしな」とか

ずっと考えていました。

 

知り合いでトル写真(1歳のイベントことを写真)を専門にとるカメラマンさんがいますが、

韓国のカメラマン事情を分かっているだけに値段やらは否定はしないのですが、

なんというか、無料の部分だけを持っていくことにたいして責められている感があり、

悪いことしていないのに悪いことをしているように感じさせるマーケティングにすごく

もやもやしたのでした。