何にも知らないまま、幸せに過ごすのと

真実を知ってしまって、絶望しながら生きていくの

どちらが良いのだろうか。



厄介な事は、

「一度知ってしまうと、

“なにも知らなかった”状態には

戻れない」

ことだと思う。

知ってしまった知識は、

忘れる事は出来ない。



新聞を読み始めて、

色んな事を知るようになった。

そうすると、

「このままじゃいけない。

なんとか1人で生きていけるようにしなければ」

と危機感を持つようになった。

そこからだ。

絶望感を抱くようになったのは。

夜も満足に寝られなくなったのは。

常に強迫観念に駆られるようになった。



なのに、今なにをしたらいいのか分からなくて。

なんとか自分の心を整えようと思った。

アカデミックへのおもいを断ち切り、

企業の研究職として生きていくためのケジメをつけたいと思った。


あとは、残されたこの場所での生活を

大切に生きること。


他は、なにをしたらいいのか、、、。


今は、寂しさでいっぱい。

名残惜しいし、

「もっと出来なかったのか」

という後悔でいっぱい。

でも、ケジメをつけなくちゃ。

こんなズルズル、泥のようなおもいを引き摺らないために。