メカニズム

「自分とは何か？」「人生の目的は何か？」

この問いに答える簡単な方法がある。

文明の利器を一切使わず生活をすればいいのだ。

ナイフひとつ持たず、無人島で数ヶ月も暮らせば、

人生の目的など野暮な質問になるだろう。

文明社会とは、洗脳社会である。

そして、文化も洗脳のツールである。

いつの間にか人間は己が何者かを探求するのを忘れ、

無意識のうちに自分以外の何者かに、

ロボットのように動かされている。

無意識下の支配から脱して真の自分を取り戻すには、

避けられない事がある。

それは自分を洗脳してきたメカニズムを学ぶ事である。

メカニズムとは、

文明社会に代表される社会のメカニズムであり、

宇宙や地球や動物や生命のメカニズムなど。

自分というものが、

どんな場所に存在しているのかを知ることこそが、

自分を知る第一歩となるだろう。

このメカニズムを知り、そのカラクリを知れば、

洗脳から脱せる。

反対にこのメカニズムを知らずに

脱出することはほぼ不可能である。

誰しも、形がなく、

概念すらもないものは変えられないからである。

洗脳から脱するとはいえ、

そのメカニズムから脱するかは別問題である。

ただ、洗脳から脱するということは、

そのメカニズムの活用を意味する。

たとえば、太陽と月のメカニズムを知ることにより、

日食の周期が分かる。

これは実質、日食をコントロールしていると言える。

同様に、世界のメカニズムを知ろうとすることは、

メカニズム活用の第一歩であり、

いかなるメカニズム、システム、社会が相手であっても、

それらを意識的に自分の力とすることができるのだ。

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