小説でも映画でも、見終わったあとに考えさせる作品が好き。

 

濱口竜介監督作品「悪は存在しない」を観てから

甥がどんな映画だったか訊いたこともあって、ずっと考え続けていて

ふっと、私なりの回答を見つけた。

 

人がどんなに環境を傷つけても

環境は悪意をもって人に報復したりはしない

けれど、結果的に報復することはある

それは、傷をつけた人に対してではなく、

幼い無垢の子どもだったりする

そういう主張の映画だったのかな

だからこそ、最後が幻想的になった

子どもを抱いて、あなたはどこに行くのですか

靄に包まれた近未来?

そういう問いかけ

 

ドライブマイカーを撮った監督の作品なのに名画座めいた映画館でしか上映されないのは、現代人にとって不都合な真実だったせいかもしれないね。