今朝の新聞のスポーツ欄に、小田凱人(ときと)選手が写真つきで載っていた。

全豪・車いすテニスで優勝したのだ。

全仏、ウインブルドンに続く三度目の優勝。4大大会のうち、残すは全米のみ。

 

 

 

私は先天性の心臓病で、2度目の手術をするまで数メートル歩いても心臓が苦しくなり、スポーツなんて考えることもできなかった。

身体に問題のある人間は頭脳で勝負すればいいじゃない。スポーツなんていらないよ、というスタンス。(もっとも、頭脳労働も心臓には結構負担がかかる。調子に乗って一日に400字×20枚くらい書くと、夜中に息苦しくなって目覚めるから、調子に乗らないようにしている。)

だから、パラスポーツには興味がなかったのだけれど、小田選手のことを知って、応援したくなった。

9歳で骨肉腫にかかり、10歳から始めた車いすテニス。わずか6年でここまで来た。

「俺には美学があるんで」かっこいいセリフだ。

勝負の場では、17歳とは思えない老成した顔つきだ。

 

 

そこで初めて気がついた。こんな偉業をしているのに、テレビ中継もなければ、マスコミでの報道もほとんどない。錦織圭選手が活躍していた頃は、確かテレビで生中継していたよね?

これから、小田凱人選手の名前がルビがなくても読めるようになり、好きなスポーツ選手のアンケートに「パラ」のつかないスポーツ選手とともに上位に顔を出すようになると嬉しいな。