砂時計
君に与えられた命の砂時計は残りわずか。
刻一刻と縮まる余命を精々楽しむがいい。
そんな君に一つ言葉を授けよう。
運命とは自分で切り開くもの也
古人の残した言葉だ。
砂がなくなるのであれば注ぎ足せばいい。
足せるのならば、だけどね。
レッテル
人は生まれた時にレッテルを貼られる。
それを剥がす事は難しい。
なぜなら、生まれた時にはもう貼られているためだ。
だが必ずしも剥がれないと言う訳でもない。
剥がす事ができなければ人望を得る事など夢のまた夢。
ヒーローというものが生まれるわけがない。
だが、現実にそういった類の人は存在する。
それは何故か?
剥がす事が可能だから、としか答えようがない。
最初に戻るが、どうすれば剥がれるのか?
それは分からない。
いつの間にか剥がれたのかもしれない。
ここで私がいえるとすれば開き直るというのも一つの手段だと言う事だ。
どれだけ努力しようと不可能が可能になることはない。
0を1未満の数字でいくら引いても限りなく0には近づきはするが0になる事は決してないように。
どれだけレッテルを小さな、薄いものにしようともなかったことには出来ない。
だが、開き直る事が出来るのなら。
レッテルも自分の一部だと思うように成れるのならば。
あなたは英雄にだってなれるだろう。
あなたはあなた
真っ白な画用紙、何でも描ける、みんながいれば。
黄色、赤、緑、紫、水色、青、みんな綺麗でしょ。
みんながみんな違う色を持っている。
同じなんてないどんな人でもonly one!
どの色もみんな綺麗。
みんな知らないだけ。
一つの色では絵は描けないのよ。
だけど、みんな人を羨む。
I need you
私にはあなたが必要、そのままのあなたが。
You need me
あなたにも必要だよね。
All need us
みんなにも、私たちは、必要。
あなた無しでは、世界は回らない。
君がためおしからざらん我が命
どうか私に御手を許してはくれませんか?
貴方は私にとって淡く煌く炎。
私の心に火を放つ。
燃ゆる、燃盛る我が身体。
けれども、貴方に燃やされるならば後悔などあるものか。
貴方に身を焦がし灰になろうと貴方の全てを守りましょう。
貴方が私を嫌うのは構わない。
それでも私はいつまでも、いつまでも想い続けましょう。
貴方のためなら死など怖くない。
貴方のためならこの身も惜しくない。
ですが、望むなら貴方の傍に。
I was girl, and from this all the time.
前書き
病院が舞台の話です。
最初に断っておきますが私の描く人物はほぼすべて「実際にこんな人間はいない」ということを前提
に作られています。
ぶっちゃけた話妄想って事です。
こんな奴はいないだろ~ってのはやめてください。実際いないでしょうし。
脳内では「私ならすべてを受け止めてやれる」と思っていても実際にあったらヒクであろう人物が主
人公なんです。
そこんとこヨロシク。
私には五メートル四方の病室がすべてだった。
世界というのはこの狭く薬臭い部屋を指し、天井近くに設けられた小窓から見える空はさしずめ未
知の世界といったところ。
私の知っている人間はたった三人。
食事を運んでくる看護士、月に一度診察を行いに来る主治医、一年に一度来るかどうかも怪しい
父親、いや父親面をした男。
けれども、誰とも言葉を交わすことはない。
最後に物を口にしたのは何時だっただろうか?
そんな私にも「ユメ」というものがある。
普通の女の子なら誰でも抱くような、それでいて決して叶わぬ願い。
白馬に跨る金髪の王子とは言わない。
どんな人でもいい。
私を心から狂わせてくれる人ならば。
これは叶わぬ願い。
だって私に来る迎えなんて神の使いか死神だけだから。
日が昇り食事を済ましまた眠る、起きたらまた食事。
延々とこの繰り返し。
終わることのない輪廻。
しかし、それは唐突に終わりを告げる。
その日はやけに外が騒がしかった。
いや、どうも院内にいるのだろうから内といったほうが正しいか。
どちらにしても五月蠅い。
吐き気を催すかと思うほどの臭いの中に喧騒が包まれる。
臭いに混じる女の嬌声。
院内では静かにしてもらいたいものだ。
音の根源は何なのか?
それは考えるまでもなかった。
入ってきたからだ、その根源が。
私は唖然とした。
入ってきたという事もあるがその人がとても美しい人だったから。
中性的な凛とした顔立ちに不釣合いな筋肉質の身体。
かといって太っているかというとそうではなく、どちらかというといらないものは全くないといった感じ
だ。
その人は勝手に父が決めたという許婚だった。
フィアンセというと聞こえは良いが実際は見合いと変わらない。
本人の意思がそこには入り込めないというところから見ると見合いよりもひどいかもしれない。
私は自分で言うのもなんだが名家の一人娘だ。
母はとうの昔に他界し父には私以外の親族はいない。
つまり、家の財産は私がアイツを父だと思っていなくともすべて私の物になる。
おそらくこの人がこの見合いの話を受けたのは金があったからだろう。
言い換えれば「逆玉」に乗ろうという魂胆だったに違いない。
だが、そんな事は些細な事だった。
私は彼に対して「友好的」以上の感情を持っていた。
いわゆる「一目惚れ」というやつだ。
ユメが叶った、と私は喜んだ。
この時ばかりは父に言っても言い切れぬ感謝の気持ちでいっぱいだった。―――神の手のひらで
踊らされているとも知らずに。
彼と出会って数ヵ月後。
線が出てしまった、・・・陽性だった。
女にとってこれほど嬉しい事はないというが思っていたほどいい気分ではない。
トイレも近くなるし、吐き気もする。
それでもあの人と繋がっていられるのなら本望だ。
それからさらに数ヶ月、私のお腹は誰が見ても分かるようになった。
いまなら女は楽じゃないと言う意見にも同意できる。
この辛さは経験した人にしかわからないと思う。
数日後、私の胸はあふれんばかりの希望でいっぱいだった。
退院の見込みが見えてきたらしい。
そんな中新しい命はすくすくと育ち芽吹く時を今か、今かと待ちわびていた。
そんな時だった、外が騒がしくなったのは。
まるであの人が現れたときのように騒がしい。
嬌声までするあたり、またあの人が女たちを騒がせているのだろう。
ガラガラガラ。
突然ドアが開かれた。
私はどうせあの人だろう、私に何か急ぎの用でもあるのだろうと思いそちらを見なかった。
だがこの予想は裏切られた。最悪な形をもってして。
その日私が検査をするということで父が朝早くから来ていた。
検査も終わり父と私は少しの会話をした。
私はあの人が毎日ここにきていることを話すと一言挨拶をしよう、とここに残った。
一時間がすぎ二時間待った。彼は依然として現れない。
おかしい。
いつも同じ時間にやってきていたというのに。
遅れるのなら連絡ぐらいしてくれてもいいではないか。
父がそろそろ帰ろうとした時ドアが開いた。
はいってきたのは顔面蒼白、はぁはぁと肩で息をしている主治医だった。
「落ち着いて聞いてください」
まずはお前が落ち着くべきだ、と軽い気持ちで聞き流していた。
だからこそ、その衝撃は測りきれぬものとなった。
その言葉に私はあの人が現れたときの軽く百倍は唖然とした。
あの人が死んだ?笑えない冗談だ。
そんな嘘信じるものか。
私を残して死んでいくなんて考えられない。
だって約束したから、三人になったら一緒に暮らそうって。
病院を抜け出して小さくてもいいから家を買うって。
私にはあの人が死んだという事実を受け入れることが出来なかった。
あの知らせを聞いてから数週間が過ぎた。
通夜、葬式も終わった。
今の私を占める感情は悲しみではない。
憎しみだ。
もちろんあの人へではない。
私を残し旅立ったことはとても悲しい、だがあの人は私に良くしてくれたし、私も愛している。
感謝、悔やむ事さえせよ憎むというのは御門違いというやつだ。
私が憎いのは父を名乗る悪魔だ。
あの人と出会わせたくれた事には素直に感謝している。
そのままでいればこんなに憎むこともなかっただろうに。
私にはあの人以外の男はいらない。
まして、金にしか興味のない人間ならなおさら。
あの男は私のこの気持ちを踏みにじった。
今日あの男は病院に泊まるらしい。
それも私のすぐ隣の部屋に。
これはきっと神が私にくれたチャンスだ、復讐しろといっているんだ。
私は自分にそう言い聞かせ縄を片手に重い腰を上げた。
あの男の葬式が終わった。
それは自殺という事で片付けられた。
私にとっては好都合だった。
だが、虚しい。
あの男を殺しても私に空いた穴は埋まらない。
あの人が帰ってくる事もない。
復讐とはなんと虚しいものなのか。
そんな事を考え、二月が過ぎた。
266日が過ぎたという事だ。
今の私には生きる目標というものがない。
当たり前といえばそうだろう。
愛する人に先立たれ復讐すべき男には制裁を下した。
あの男を憎んだのも復讐という目的を持つためにしたことかもしれない。
ごめんね、私があなたを利用してたんだね。
陣痛がひどい。
これほどにまで痛いとは予想外だった。
障子の桟が見えなくなるほどなんていうけれどあれは比喩じゃないということが分かる。
他に例えようがないぐらいに痛い。
気を確かに持てなんていうけど絶対無理。
何分そうしていたかは分からない。
五分かもしれないし三十分かもしれないし二時間かもしれない。
けれどもその子を見たとき今までの気持ちはなくなった。
その面影がそっくりだったから。
薄らと生えた青みのかかった黒髪、鳶色の目、鼻、口、耳にいたるまでがそっくり。
それに笑顔も。
迎えに来てくれたんだね。
彼が遅くなってゴメン、といったような気がした。
後書き
これなんて少女漫画?
な、内容でしたね。
展開が速い、言い回しがくどい、言い方が遠まわしだったりしてるのはきっと乙女心ってヤツですぜ
、ダンナ。
数ヶ月ってのがやけに長い気もするけど野暮な詮索もナシですぜ、ダンナ。
(ついでにいうと主人公はあの人が逆玉に乗ろうとして結婚しようとした事もわすれてるけどいいっこ
ないですぜ、ダンナ。)