幼稚園の時のお弁当は、桜でんぶがご飯にのっただけの、小さなお弁当だった。


それは私が母に気をつかって、「これにして」とねだったものだった。


お弁当の時間、その頃はキャラ弁なんてなかったが、周りのみんなのカラフルなお弁当と比べて、私は毎日おかずのない小さなピンクの弁当


年長組になったある日、みんなで「いただきます」をする時に、私はたまらず大きな声で泣き出した。


毎日毎日桜でんぶ、お弁当箱のふたを取るのがたまらなく恥ずかしかった。


大泣きする私に、慌てる保母さん。


私は泣いただけだったが、気付いた職員がいたのだろう、次の日のお弁当には玉子焼きが入っていた。


子供のくせに


我慢なんかするから




私は小学生になると、自分でお弁当を作った。