両親が離婚して、父親に引き取られた友人がいた。


まだ離婚が一般的ではなかった頃だ。


お父さんは塗装工、市営住宅に住んでいた。


市営住宅は、収入によって賃代が決まる。風呂無しのそこは5000円だった。
「2000円の人もいるのに」
彼女はこぼしていた(2000円のうちの子は、中卒でスナックに働きに出た)


高校の時、彼女はお母さんのところへ家出した。
お母さんと弟が住むアパートへ。


お母さんはホステスだった。とうのたったホステス。暮らしは楽ではない。彼女はバイトを始めた。
まだ高校生のバイトが禁止されていた頃だ。


彼女は感じていた。自分は厄介者だと。
成績は良かったから地元の大企業に就職した。


彼女は私と表裏一体だった。
私が札幌にいると自分も札幌に出、大阪にいると神戸に出てきた。


離婚もした。
もう連絡は途絶えたが、彼女もバツ2くらいになっているかもしれない。


誕生日は2日違いだ。
だから似てるのか。