病院で、ハンチントンと僧帽天弁不全症の説明はなかった。
聞こうとしたが、看てくれた先生はもう他の患畜を看ていてダメだった。
「おかちゃん、お耳がノミ取り粉でまっちろや」
「ノミ取り粉知ってんのか、ま、にたゆうなもんや」
「夜のお出かけや、おかちゃんになったきぶんや」
「夜はな、道路がツルツルや。お母ちゃんルビー担いだまま転ばんように必死やで。」
「みをていすゆうやつやな」
「来週も予約や。でもやっぱり院長がええな。わけわからんやつにルビーは無理や」
「らいしゅはいんちょか?」
「今日と同じ先生にしてくださいやて」
「ルビ、お出かけたのちいで」
「後でもう1回電話してみるわ」
地下鉄での母子の会話