母親は、一年中同じ服を着ている。
父親も、一年中同じ服を着ている。
母親は、裾の全部ほつれたスカート、ボタンの半分取れた垢じみたシャツ、真っ黒に染みのついたエプロン。
私がいる時は洗っていたが、いつも洗濯水が真っ黒。
父親の肌着の汚れもすごかった。
木陰のなくなった今、親はどうするのだろう。
ケアマネさんや地域包括の人ではどうにもならず、昔からの知り合いの人が義務感でたまに来てくれている。
それでも、いつまでも好意に甘えられない。
…なんでこうなる。
私は道筋をつけて家を出たのにどうしてこうなる。
兄達は何をしている。
出世ばかり。
自分達の出世ばかり。
これ以上何を求める。