君の手料理【バクダン☆ハンダン】
「さあ、出来たぞ。皆、遠慮せず食べてくれ」
「おおー!旨そうじゃねぇか!いただきます!」
そう嬉しそうに声を出したのは1人だけ。あとのメンバーは、声を発することもできない。
……一緒に作っていた私も含めて……。
「ねえ…これ……食べられるの…?」
ソレから視線を外すことすらできなくて凝視したまま、口元を引きつらせた若狭くんに耳元でこそりと尋ねられる。
「えっと……」
あの事件からしばらくぶりに、皆が集まった。
と言っても、卜部さんはもちろん来れないし、芽御師さんも今日は都合がつかなかったみたいで欠席。
でも他の皆とは昨日急に会えることになって、それならば、と昴流さんが部屋に呼んでくれたのだ。
「お嬢ちゃん、一緒に作ってたんだよな…?」
「何でこんなことになったのか、私にもよく……」
「ああもう!だから昴流さんに任せない方がいいよって言ったじゃん!」
調辺さんも若狭くんも呆れ顔。……うぅ、ごめんね…。
「……ねぇ、昴流お兄ちゃん、これ、なぁに?」
マイちゃんがソレを指差して、あの可愛らしい顔で尋ねていた。
「ん?青椒肉絲だ。マイは青椒肉絲、知らなかったか?」
「嘘だっ!」
その言葉に反射的に若狭くんが叫んだ。
「嘘とは何だ、永遠。どう見ても青椒肉絲だろう」
「何でだよ、よく見てよ!ピーマンどこ?!ピーマンの緑色ないじゃん!っていうか、これ何色?!」
そう、昴流さんの言う自称青椒肉絲はあろうことか『ピーッ』色をして……ん?『ピーッ』色……『ピーッ』色…………。
……形容してはいけないほどの色をしていた。
「士道、お前さん……、あんな自信満々に言ってたのにな……」
「調辺さんまで何を言うんだ」
「ほうだぜ、ひんあ。ほれ、なかなかイケるぜ?」
「ちょっ、流星さん?!だ、大丈夫なの?!」
早速1人食べ始めていた御手洗さんが、食べる手を止めずに言う。
「流星、少しは待たないか」
「あー、わりぃわりぃ」
と言いながらも手は止まらない。
……確か御手洗さんって、味オンチじゃなかったっけ……?
真横であの自称青椒肉絲が作り出される様を見ていた私にはとてもじゃないけど、アレに手を付けられない。
だって『ピーッ』とか『ピーッ』とか……『ピーッ』とかまで入ってるし。
「沙希?どうかしたのか?」
「えっ?あ、ううん、何でも!」
作り出されている場面を思い返して立ち尽くす私の目の前にいきなり昴流さんの顔。
「そうか?気分でも悪いんじゃないのか?」
「そ、そんなことないよ!あ、えっと、他の料理……!」
一応、私が作った物もあるし、それで何とかなるだろうと思い、キッチンに飛び込んで料理の皿を手に取る。
が、すぐにその手を押さえられる。
「昴流さん?」
「シッ。……沙希が作った分はしばらく出さなくていい」
「どうして……」
見上げると、不敵な笑みを浮かべた彼は
「今日は2人きりででかけるつもりだったんだ。それを邪魔したあいつらが悪い」
更にニヤリと口角を上げた。
「わ、わざと……!?」
御手洗さんは相変わらず食べる手を止めていないし、若狭くんは自称青椒肉絲を前にアイドルらしからぬ難しい顔、調辺さんに至ってはいつものチョコ菓子を咥えている。
「人体に害のあるものは使っていない。味がどうなっているかはわからないが、問題はないさ」
「え、えー……」
「一番ダメージを与えたかった流星が、全く堪えていないのが計算外だったがな」
「……プッ」
少し悔しそうに眉根を寄せた昴流さんに思わず笑みがこぼれる。
「本当は沙希の手料理を食べさせるのも悔しいが、もう少ししたらこれも出してやってくれ。それまでは」
ここに2人だけで……。
フッ…と一瞬だけ視界が暗くなり、気がついた時には唇に優しい温もりが落ちていた。
-fin.
**********
バクハン書いてみたっ!
人数が少ないのは多いと書ききれないからですっ!でも芽御師さん好きです!
っていうか、ブログでバクハン語る前に創作しちゃった!(笑)
しかもサイトじゃなくてブログに書いちゃった!(笑)(笑)(笑)
またゲーム語りも書きますぅー。
……もちろん、自己満ですが、何か?(^ω^)
ここまでお読みくださりありがとうございました。
お粗末様でした。
2013.3.7
魅李
オマケ
「あー。チューしてるー」
「マイちゃん?!」
「マイ!?」
「な!ボクたちにこんなもん置いといて、2人で何してるのさ!」
「い、いや、これはその」
「パパー、お姉ちゃんと昴流お兄ちゃん、チューしてた」
「うん、マイ。そういう時はこっそり見守ってあげるんだ。若い2人に幸あれー、ってな」
「なー、おかわりー」
芽御師さんじゃなく、調辺さんなのはこれを書きたかったから。←
「おおー!旨そうじゃねぇか!いただきます!」
そう嬉しそうに声を出したのは1人だけ。あとのメンバーは、声を発することもできない。
……一緒に作っていた私も含めて……。
「ねえ…これ……食べられるの…?」
ソレから視線を外すことすらできなくて凝視したまま、口元を引きつらせた若狭くんに耳元でこそりと尋ねられる。
「えっと……」
あの事件からしばらくぶりに、皆が集まった。
と言っても、卜部さんはもちろん来れないし、芽御師さんも今日は都合がつかなかったみたいで欠席。
でも他の皆とは昨日急に会えることになって、それならば、と昴流さんが部屋に呼んでくれたのだ。
「お嬢ちゃん、一緒に作ってたんだよな…?」
「何でこんなことになったのか、私にもよく……」
「ああもう!だから昴流さんに任せない方がいいよって言ったじゃん!」
調辺さんも若狭くんも呆れ顔。……うぅ、ごめんね…。
「……ねぇ、昴流お兄ちゃん、これ、なぁに?」
マイちゃんがソレを指差して、あの可愛らしい顔で尋ねていた。
「ん?青椒肉絲だ。マイは青椒肉絲、知らなかったか?」
「嘘だっ!」
その言葉に反射的に若狭くんが叫んだ。
「嘘とは何だ、永遠。どう見ても青椒肉絲だろう」
「何でだよ、よく見てよ!ピーマンどこ?!ピーマンの緑色ないじゃん!っていうか、これ何色?!」
そう、昴流さんの言う自称青椒肉絲はあろうことか『ピーッ』色をして……ん?『ピーッ』色……『ピーッ』色…………。
……形容してはいけないほどの色をしていた。
「士道、お前さん……、あんな自信満々に言ってたのにな……」
「調辺さんまで何を言うんだ」
「ほうだぜ、ひんあ。ほれ、なかなかイケるぜ?」
「ちょっ、流星さん?!だ、大丈夫なの?!」
早速1人食べ始めていた御手洗さんが、食べる手を止めずに言う。
「流星、少しは待たないか」
「あー、わりぃわりぃ」
と言いながらも手は止まらない。
……確か御手洗さんって、味オンチじゃなかったっけ……?
真横であの自称青椒肉絲が作り出される様を見ていた私にはとてもじゃないけど、アレに手を付けられない。
だって『ピーッ』とか『ピーッ』とか……『ピーッ』とかまで入ってるし。
「沙希?どうかしたのか?」
「えっ?あ、ううん、何でも!」
作り出されている場面を思い返して立ち尽くす私の目の前にいきなり昴流さんの顔。
「そうか?気分でも悪いんじゃないのか?」
「そ、そんなことないよ!あ、えっと、他の料理……!」
一応、私が作った物もあるし、それで何とかなるだろうと思い、キッチンに飛び込んで料理の皿を手に取る。
が、すぐにその手を押さえられる。
「昴流さん?」
「シッ。……沙希が作った分はしばらく出さなくていい」
「どうして……」
見上げると、不敵な笑みを浮かべた彼は
「今日は2人きりででかけるつもりだったんだ。それを邪魔したあいつらが悪い」
更にニヤリと口角を上げた。
「わ、わざと……!?」
御手洗さんは相変わらず食べる手を止めていないし、若狭くんは自称青椒肉絲を前にアイドルらしからぬ難しい顔、調辺さんに至ってはいつものチョコ菓子を咥えている。
「人体に害のあるものは使っていない。味がどうなっているかはわからないが、問題はないさ」
「え、えー……」
「一番ダメージを与えたかった流星が、全く堪えていないのが計算外だったがな」
「……プッ」
少し悔しそうに眉根を寄せた昴流さんに思わず笑みがこぼれる。
「本当は沙希の手料理を食べさせるのも悔しいが、もう少ししたらこれも出してやってくれ。それまでは」
ここに2人だけで……。
フッ…と一瞬だけ視界が暗くなり、気がついた時には唇に優しい温もりが落ちていた。
-fin.
**********
バクハン書いてみたっ!
人数が少ないのは多いと書ききれないからですっ!でも芽御師さん好きです!
っていうか、ブログでバクハン語る前に創作しちゃった!(笑)
しかもサイトじゃなくてブログに書いちゃった!(笑)(笑)(笑)
またゲーム語りも書きますぅー。
……もちろん、自己満ですが、何か?(^ω^)
ここまでお読みくださりありがとうございました。
お粗末様でした。
2013.3.7
魅李
オマケ
「あー。チューしてるー」
「マイちゃん?!」
「マイ!?」
「な!ボクたちにこんなもん置いといて、2人で何してるのさ!」
「い、いや、これはその」
「パパー、お姉ちゃんと昴流お兄ちゃん、チューしてた」
「うん、マイ。そういう時はこっそり見守ってあげるんだ。若い2人に幸あれー、ってな」
「なー、おかわりー」
芽御師さんじゃなく、調辺さんなのはこれを書きたかったから。←
こんばんは
っていう時間かい!と。←
さて、アメブロでは数年ぶりの更新。
………まだ残ってて良かった……←
今頃何故来たかといいますと。
長く使ってたブログサイトが、リニューアルしたとかなんとかで、ものっそい!
そらもう、ものっそい!使いにくくなりまして。
引っ越しを決意した次第でございます。
もともと虹そーさくサイトのブログだったので、サイトからここへのジャンプリンクは作りますが、ここからサイトへはジャンプさせませんてへぺろ←← ←
まだリンクはさせてないですが、ぼちぼちやってゆきます……。
そして、ブログ書く癖を取り戻したい……………。
さて、アメブロでは数年ぶりの更新。
………まだ残ってて良かった……←
今頃何故来たかといいますと。
長く使ってたブログサイトが、リニューアルしたとかなんとかで、ものっそい!
そらもう、ものっそい!使いにくくなりまして。
引っ越しを決意した次第でございます。
もともと虹そーさくサイトのブログだったので、サイトからここへのジャンプリンクは作りますが、ここからサイトへはジャンプさせませんてへぺろ←← ←
まだリンクはさせてないですが、ぼちぼちやってゆきます……。
そして、ブログ書く癖を取り戻したい……………。