知らないでいいことはこの世に山程ある。

だけど、知らなくてはいけないことがこの世にはきっとある。

先日のblog記事で言っていた「ザ・トゥルーコスト」を見に行ってきました。

このドキュメンタリー映画はバングラディッシュダッカビル崩壊事故をきっかけに作られたものです。

ダッカビルには、様々な企業が入っていました。

その中に、女性たちが大勢働く縫製工場もありました。

倒壊前日、ビルの亀裂が発見され、ビルの使用を中止するよう訴えるも、オーナーたちは無視。

そして崩壊。

1127名の方が亡くなられたのです。

映画の内容はなんとなく想像出来ていたつもりでしたが、それ以上の過激な内容に体が固まり…

モデルが颯爽とウォーキングする華やかなファッションショーの模様やきらびやかな広告、ファストファッションのショップに飛び込み、満面の笑みで買い物を楽しむ人達。

それと反面的に写し出される、バングラディッシュの縫製工場でひたすらファストファッションの服を縫う女性たち。
その暗い表情。

子供には年に1、2回しか会えない母親、経営者に賃金要望を伝えるだけで密室で暴力を受ける女性たち。
まともに働いても生活出来ない給料。
そんな女性たちがデモを起こせば銃を乱射されるカンボジア。
涙ながらに訴えるバングラディッシュの女性。

「服を作るのがどれだけ大変かは人は知りません。ただ買って着るだけ。でもその服は私たちの血で出来ています。私たちの血で出来ている服を誰にも着てほしくありません。」

ファストファッションの服は使い捨てのごとく、消費され、捨てられていく。

大量に作られる服たちに必要とされる綿花の遺伝子組み換えから始まり、土壌汚染、環境破壊、大量消費になれば、ゴミの問題。

「仕事は自分で選べるのだから。」と言うアメリカの企業陣たち。

週7勤務で休みもなく、親にも会えず、トタン屋根のウサギ小屋のような薄暗い部屋でファストファッションのアクセサリーを作る子供たち。
賃金は大人の3分の1。

仕事を選ぶ余地はそこにあるのでしょうか。

この問題に取り組む「フェアトレード」というシステムがあります。
フェアトレードとは公正貿易のこと。
洋服であれば、作り手がまずありきで、デザインが考えられるのです。

日本でも様々な企業が取り組んでいるシステムです。

福岡でもあおあおさんとう、フェアトレードショップが存在します。

フェアトレードブランドとして世界で有名なのが、ピープルツリー

その経営者が書いた本を今読んでいます。
NAKID FASHION-ファッションで世界を変える-

ピープルツリーは世界中で活躍している有名デザイナーとコラボをして、フェアトレードの洋服を手掛けたりもしています。

映画の中では語られなかった様々な出来事も書かれ、とても考えさせられる内容となっています。

この映画を見て、自分のファッションの在り方を改めて考えることが出来ましたし、今後のファッションの在り方についても深く考えることが出来ました。

しかし、ファストファッションは、需要が続く限りなくならないでしょう。
それに無くなれば途上国の工場で働く人たちは職を失います。
それこそ命取りです。

だから、賃金を少しでも上げられたら、貧困から大人が抜け出せ、子供たちも親元で暮らせ、ブローカーから現金を渡されずに済むのです。

ダッカビル崩壊をきっかけにこのような映画が作られ、私たちがこの真実を多く知ることにより変わることがあります。

まずバングラディッシュの最低賃金が上げられたのです。

そして、安全への対策も行われ、様々な改善計画が立てられているとのこと。
UNIQLOやH&M、バングラデシュなどの縫製工場の労働環境改善に動き出す

私たちの多くがこの真実を知ることが一番重要だと思うのです。

理由は、ファストファッション企業にお金を注ぐのが私たちだから。

企業はイメージを特に大事にします。

そのイメージが崩れる事態が起これば、たちまち商品は売れなくなります。

そうなる前に、バングラディッシュやインドなどでの人権問題や環境問題、賃金の問題、安全対策などがもっと改善へ向かうことを願います。

そして、更なる発展を遂げる国々へ成長することを強く願います。

「ザ・トゥルーコスト」予告編 


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