(20/4/29)もう「元の世界には戻れない」話 | ネコっちの 『のびネコねこにっき』

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まんがとグラレコと音楽と。
地球生活が毎日日曜日に変わる。

 

現在全世界で起きている状況の中で、afterとかwithとかいう語が自分の周りに飛び交っては「もうこれまでの世界には戻れない」という言い方がされるようになった。

 



よくよく考えてみると今までいた世界って自分みたいな社会性のない仙人にはすごく生きづらくて、家にいながら何かを成すなんてとんでもない夢物語みたいに言われていた。けれどもこの状況下でついにパラダイムシフトは起き始めた。5年前に全てを失って実家に帰った後「このあとオセロがひっくり返るようにすべてが変わる、それはそう遠くない先だと思う」という感覚が自分にはあったけど、この状況は斜め上であった。家にいるだけで世界を救えるのである。超余裕。



今まで通りの通常営業stayhome生活の中で、相変わらず私は画面に映る人々の熱に夢中になり、魅了され、それを連日記録している。

 



もともとネット上だけの友人はリアルより多くて、1度も会ったことがなくても、会った回数が片手で数えるほどであっても、10年以上、20年続いている縁がたくさんある。自分にはそういう形の人間関係が当たり前だから、この2020年に「会ったこともない人を信用できない、どうしたこうした」の言い方にふれると、わからぬこともないけれど、人との繋がりとは、その限りでもないのだよという気持ちになる。

 



さておき、もう元の世界には戻れないという話である。
そんなふうに、直接触れることができぬ、この状況で会うこともままならぬ人々と画面で言葉を交わす。リモートワークの仕方を学んでいると「ZOOM会議では表情が映りにくいから、大きくリアクションをしましょう」などと言われる。画面には映らないひとの些細な表情、リアルでないと見えないものはたしかにある。推しのアイドルたちのライブ配信を日頃どんなに眺めて、完璧にフリコピを覚えたつもりでいても、現場で彼女たちのパフォーマンスを観た時、一瞬の微表情、その細やかなニュアンスにはじめて触れられるのである。現場でなければ見えないものがあるのだなと気づく。

 



画面には映らないひとのエネルギーに触れた瞬間、そのとき、本当の意味で、きっともう元には戻れなくなるのだと思う。これをafterの世界で受け取った時、どんな感覚になるのだろう。触れたくてもかなわなかった、大好きな人々の熱に直接触れた時の想いはいかばかりであろうか。最近はそのことをよく考える。

 

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