木曜日の夜に別れてから、5日が経過した。
今日、昼寝をしたら元彼が夢に出てきた。
夢の中で、古びていて高そうな、A3サイズくらいの大きく厚い本をくれた。
その中に、すごく複雑な感情だ、と言ったようなことが書かれてあった。
彼氏には、「もう好きじゃない」という理由で振られた。
俺の支えにはなりたいし、友達としては仲良くなりたいのだと。
「俺に疲れたんだな」ということをなんとなく悟った。
兆候はあった。
手をつないでくれなくなった。
セックスの回数が減った。
そもそも会う回数が減った。
メールが適当になった。
もう好きじゃないんだろうな、とはわかっていた。
何せ、この理由で振られるのは2度目である。
前にも別の男に、同じ理由で振られた。
今回は上手くやりたい、と思い反省点は活かしたつもりだった。
しかし、上手くは行かなかった。
コミュニケーションをとろうと思った。
でも、言葉によるコミュニケーションは上手くいかなかった。
大事なのは、「何を言うか」ではなくて、「何を言っていないか」なのかもしれない。
相手は、俺と何もしない時間を欲しがっていたのかもしれない。
相手は俺に全てを合わせてくれた。
俺も相手に合わせるつもりだったけど、相手が何を欲しているかがわからなかった。
もしかしたら何も欲していなかったのかもしれない。わからない。
相手は俺に多くを与えてくれた。
俺は何を与えることができたのだろう?
「もう好きじゃない」という理由はもう懲り懲りだ。
こう言われないためにはどうすればいいのだろうか?
何が悪かったのか。
いわゆる3カ月の壁、という、恋愛感情が盛り上がる期間を過ぎた後は、どのようにして一緒にいればいいのだろうか。
無言の時間の過ごし方を知るべきなのかもしれない。
どうしても話をしてしまうのかもしれない。
一緒にいて、話はしないけど、居心地はいい。
そんな環境の作り方を知るべきなのかもしれない。
「どこか行こう」「何かしよう」「何か話そう」だけではなく、
「一緒にいよう」が必要なのかもしれない。
そこでは何もせず、何も話さず、一緒にいて、なお且つ居心地を良くする必要がある。
それにしても淋しい。
夢にまで見るのに、連絡さえできないなんて。