とにかくすべてのことばが美しい。


巷にあふれる陳腐な言葉では表せない人生を生きてきたひとなんだろうと思う。


でも、新人賞としての芥川賞をうけるのにしっくりくるかというとそこはちょっと疑問。



個人的には必然的に並べられた言葉の詰まった小説が好きで、たしかにこの小説に含まれるのは必然性のある言葉ばかりなんだけど、あまりに熟成されている気もする。


必然性を認められて必然的にならべられることばより、何らかの衝動につきうごかされてあらわれざるをえないような必然性をもった言葉がすきなせいだとおもう。


それにしてもここまで突き詰めて砥ぎ澄ませるひとがいることに畏敬の念を覚える。すばらしい。