とにかく娼婦になにかしらの思い入れがあるらしい。
この、直接的じゃなくてなんだかじわっとやらしいのがいい。
常に一歩退いている立ち位置に共感する、というか一歩退かないと文章にできないんじゃないかなんて勝手に思ってしまった。
「原色の街・驟雨」に入っている『夏の休暇』とこれに入っている『風景の中の関係』は対になっていて、どっちが先でもいいけど両方読むと味わい深い。どっちにもなりきれる。
『娼婦の部屋』の主人公と街との関係の変化は、恋人同士の関係の変化に似ていると思う。
どういう風に見られてるか直感的にわかっちゃうから、自分でも気づいてなくても接し方が変わってしまう。
もっと吉行淳之介読みたいけど近所の本屋には売ってない。