最近は色々読んでいながらなかなか書くテンションにならなかったんだけど、山田詠美を読むとなんか書かずにいられなくなってしまう。


自分が色々うだうだ悩んでいたことが、ものすごくどうでもよくなってくる。それってほんとうに私にとって大事なことなの?って考えたら、そうじゃなくてまわりの価値観に引きずられていたことがほとんどだったりして。


周囲の視線に振り回されずに、クールにものごとを見つめるヤスミン。

そんな彼女も自由を欲望していて、それゆえに終わりをむかえる。

そんな彼女のなかにいた「わたし」がソウルに引き継がれる、ということは、彼女の生き方が周囲に与えた影響が彼女が去った後も残るということであって、「わたし」の存在だけを見てSFに分類されたりしたらそれはちょっと違うよね。SFも好きなだけに余計に違和感がある。


愛という言葉に対する感覚にここまで共感できた物語ははじめてで、きっとこのさきも私にとって特別な本になると思う。

でもなんかぺろっと愛してるとか言っちゃう人ってそんなにたいそうなものとして扱ってないんじゃないかという気もするけど。好きとかかわいいとか愛しいとかは実感として言葉と結びつくんだけど、「愛してる」と結びつく感覚って経験したことがないのよね。「可愛い」は「愛す可し」だし、惜しいところまではいってるとおもうんだけど。