キャシーがかわいすぎて切ない。
本を読んだときは、キャシーは結構老成したイメージだったけど、あのかわいらしいキャシーにしたことでより切なくなっている気がする。
雰囲気がかなり完璧に再現されていてびっくり。
あのよくわからないまま淡々と物語が進んでいく感じを映画でどう再現するのかと思っていたら予想以上だった。
でも伏線をカットしすぎて最終的に救いのなさが残りすぎるような気もする。
やるせなさだけじゃなくて、ラストシーンではもっと人間の強さというかなんというかそういうものを感じられる話だったのに、と思ってしまう。どんな状況にいても生きることをまっとうできる人間の希望とか、なんて言っていいのかわからないけどそういうものがあったのに、と。
でもそれをなくしたことによって、そんなことをしてはいけないというメッセージは強まったのかもしれないけど。
ルースの最期は、映像だと強烈だった。でもあれこそが「終了」なんだって気付かされた。
原作読んでから観たから色々補完できたけど、まったく知らずに観たらどうなのかしら。
観た後の感覚が、きっと読んだ後の感覚とは違うんじゃないかと思う。
これだけ精密に雰囲気が再現されていても、やっぱり変わってしまうのね、と思うとちょっと悲しいと同時にテクストの複雑性というか受け取り方の多様性というかそういうものに感動するところもある。
あんなに読んでて映像が浮かんでくる文章でも、というところがまた。