授業で見たのに涙が堪えられなかった。見終わってすぐ席を立ってしまった。
親子とか女性として母としての苦しみとかそういうの弱いんですよ。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時行われた民族浄化としての強姦被害者女性エスマとその娘サラを巡る物語。
被害者救済センター(名前はわからない、ただ「センター」と呼ばれていた)での被害者自助グループ(専門家女性の主導による)に参加する女性たちの発言の多様さとその奥に隠している過去を封印しようとする意思が垣間見える時が印象的だった。
生まれてしまった娘を受け入れたエスマと、自分の出生を知ってしまった後に母に笑顔を向けるサラ。
それでも二人は生きていく、けれど受け入れられなかった、生きていけなかった数えきれない人々を思わせるような。
やりきれない思いとわずかな希望が残る。
でもこの憎しみの連鎖は未だに終わっていないということを知って、やっぱりかなしい。